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何もないところでつまずく原因とは?脳の病気のサイン?何科を受診すべきかを解説

何もないところでつまずく原因を解説するカルテ風イラスト。加齢・頚椎症・脳梗塞・パーキンソン病・正常圧水頭症などの原因やセルフチェック、MRI検査の重要性を紹介。

「何もない平坦な場所で、ふと足が引っかかってしまった」

「以前よりも歩くのが不安定になった気がする」

「何だか、つまづきやすい」

このような経験は、多くの場合、「年齢のせい」「疲れがたまっているから」と軽視されがちです。

実際には、加齢による筋力やバランス能力の低下が原因であることが少なくありません。一方で、脳や首の神経の病気が隠れていることもあり、放置してしまうと転倒や重大な疾患の発見が遅れることがあります。

本記事では、「何もないところでつまずく(つまづく)」原因から、早めに受診すべき危険なサイン、そして「何科を受診すべきか」までを解説します。

セルフチェック|あなたはいくつ当てはまりますか?

何もないところでつまずくセルフチェック。つまずきやすさの原因を確認するためのチェックリストで、歩幅の低下、片足だけつまずく、手足のしびれ、転倒歴などを確認できる図解。

まずはご自身の状態を確認してみましょう。

3つ以上当てはまる方は、一度専門医の診察を受けることをおすすめします。

□ 何もない場所でつまずくことが増えた

□ 歩幅が小さくなった

□ 左右どちらか一方の足だけが引っかかる

□ 手や足にしびれを感じる

□ 転倒した経験がある

□ 家族から「歩き方がおかしい」と指摘されたことがある

つまずきやすくなる主な原因

何もないところでつまずく主な原因をまとめた図解。加齢・筋力低下、頚椎症・頚髄症、脳梗塞・脳腫瘍、パーキンソン病、正常圧水頭症などを紹介。

つまずきの原因はさまざまです。

まずは、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。

原因主な特徴受診の目安
加齢・筋力低下徐々に歩きにくさが増える転倒が増えたら相談
頚椎症・頚髄症手のしびれ・細かい作業がしにくい早めに脳神経外科・整形外科へ
脳梗塞・脳腫瘍など急に片側だけつまずくすぐ受診
パーキンソン病小刻み歩行・動作が遅い脳神経内科・脳神経外科
正常圧水頭症歩き始めに足が出ない・尿失禁脳神経外科へ

加齢・筋力低下

最も多い原因です。

加齢に伴い、足を持ち上げる筋力やバランス能力が低下すると、何もない場所でもつまずきやすくなります。

また、「自分では足をしっかり上げているつもりでも、実際には床からわずかしか上がっていない」

という、足が今どこにあるかを感じる感覚(固有感覚)の低下も原因の一つです。

頚椎症・頚髄症

首の神経が圧迫される頚椎症・頚髄症では、

  • 足がもつれる
  • 歩幅が小さくなる
  • 階段が下りにくい

などの症状がみられます。

首こりや肩こり、手のしびれを伴う方は要注意です。

脳梗塞・脳腫瘍など

急に片足だけつまずくようになった場合は注意が必要です。

脳梗塞やその後遺症、脳腫瘍などが隠れていることがあります。

つまずきやすさの多くは加齢が原因ですが、脳の病気が原因の場合は、早期発見・早期治療が重要です。

パーキンソン病

歩幅が小さくなる、小刻み歩行になる、歩き始めの一歩が出にくいなどの症状がみられます。

初期には「最近つまずきやすくなった」という症状だけで始まることもあります。

正常圧水頭症

正常圧水頭症は高齢者に多い病気です。

  • 歩きにくい
  • 物忘れ
  • 尿失禁

の3つが代表的な症状で、早期に診断・治療を行うことで改善が期待できる場合があります。

早めに受診した方がよい「危険なサイン」

何もないところでつまずく際に早めの受診が必要な危険なサインをまとめた図解。片側の手足のしびれや脱力、ろれつが回らない、激しい頭痛、めまい、歩き方の急な変化など、注意すべき症状を紹介。

つまずくだけでなく、次のような症状がある場合は、脳や神経の病気が隠れている可能性があります。

  • 急につまずく頻度が増えた
  • 左右どちらか一方だけつまずく
  • 手足のしびれや脱力がある
  • ろれつが回らない
  • 激しい頭痛やめまいを伴う
  • 歩き方が急に変わった

めまいを伴う場合は、脳の病気が原因となることもあります。 👉 「めまいは何科を受診すればいい?」の記事も参考にしてください。

特に急な変化や左右差がある場合は、速やかに脳神経外科を受診してください。

何科を受診すればいい?症状別ガイド

「足の問題だから整形外科」と思われがちですが、原因によっては脳神経外科での評価が重要です。

症状まず受診したい診療科
急につまずくようになった脳神経外科
片足だけ引っかかる脳神経外科
手足のしびれがある脳神経外科・整形外科
腰痛が強い整形外科
小刻み歩行神経内科・脳神経外科

MRI検査で分かること

MRI検査でわかる主な病気をまとめた図解。脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、正常圧水頭症、脳萎縮、血管の異常(MRA)など、つまずきの原因となる病気をMRIで評価できることを紹介。

脳や首の神経が原因かを見極めるには、MRI検査が重要です。

CTでは分かりにくい小さな脳梗塞や白質病変、脳萎縮なども、MRIではより詳しく評価できます。

MRIでは、次のような病気を確認できます。

✔ 脳梗塞 ✔ 脳出血 ✔ 脳腫瘍 ✔ 白質病変 ✔ 脳萎縮 ✔ 正常圧水頭症 ✔ 頚椎症・頚髄症

MRI検査について詳しく知りたい方は、関連ページもご覧ください。

MRI検査の流れ

当院では、症状や診察所見に応じて頭部MRIや頚椎MRIを行い、つまずきの原因を総合的に評価しています。

原因を正しく診断することで、適切な治療やリハビリにつなげることができます。

症状がある方は、まず医師の診察を受け、必要に応じて脳のMRI検査や頚椎MRIを行うことが大切です。

よくある質問(FAQ)

片足だけつまずくのですが危険ですか?

注意が必要です。

片足だけつまずく場合は、脳梗塞や脳腫瘍、頚髄症などが原因となっていることがあります。

急な症状や悪化している場合は、早めに受診してください。

年齢のせいなので様子を見てもいいですか?

いいえ。

原因が分かればリハビリや治療で改善できる病気も多くあります。

早期発見が、転倒予防や生活の質(QOL)の維持につながります。

MRIとCTはどちらを受ければいいですか?

脳の細かな病変を調べるにはMRIが適しています。

当院では症状に応じて適切な検査をご提案します。

つまずきと腕のしびれが一緒にあります。関係がありますか?

はい。腕のしびれとつまずきが同時にみられる場合は、首や脳の病気が関係していることがあります。

例えば、頚椎症・頚髄症では、首の神経が圧迫されることで、

腕や手のしびれ
ボタンが留めにくい
箸が使いにくい
足がもつれる
何もないところでつまずく

といった症状が現れることがあります。

一方で、脳梗塞や脳腫瘍などの脳の病気でも、腕や足のしびれや脱力、歩きにくさが生じることがあります。特に片側だけのしびれや急に症状が出た場合は、早めの受診が必要です。

当院では、症状に応じて頭部MRIや頚椎MRIを行い、脳と首の両方の原因を総合的に評価しています。

👉 「腕のしびれの原因とは?」もあわせてご覧ください。

「つまずきやすい」と感じていませんか?

「何もない場所でつまずく」という現象は、年齢のせいだと片付けてしまいがちですが、身体はあなたに大切なメッセージを送っています。

単なる筋力低下であればトレーニングで改善できますが、頚椎症や脳血管疾患のように、医学的な介入が不可欠なサインが隠れていることも珍しくありません。特に、「急に始まった」「片足だけが引っかかる」「しびれを伴う」といった変化は、決して見逃さないでください。

当院では、ただ画像を撮って説明するだけでなく、「なぜつまずくのか」「どうすれば安全に歩き続けられるか」を、脳神経外科医と理学療法士が連携して紐解いていきます。

「これくらい大丈夫」と様子を見るのではなく、一度専門的な評価を受けることで、転倒という大きなリスクを未然に防ぐことができます。

もし今、少しでも歩行に不安を感じているなら、お一人で悩まずに一度診察にお越しください。あなたの「いつまでも自分らしく歩く」生活を、私たちが全力でサポートします。

医師プロフィール

院長:林 祥史
私立灘高校卒/東京大学医学部医学科卒
けやき脳神経リハビリクリニック 院長

資格・所属学会
【資格】 日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医、日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医

【所属学会】 日本脳神経外科学会、日本脳血管内治療学会、日本脳卒中学会、日本リハビリテーション医学会、日本頭痛学会、日本めまい平衡医学会、American Academy of Family Physicians、Cambodian Medical Association

クリニック情報

けやき脳神経リハビリクリニック

院長:林 祥史(・日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医・日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医)
所在地:東京都目黒区下目黒2-14-13下目黒HAPPYビル1~3階(受付2階)
診療科目:脳神経外科・リハビリテーション科・内科
検査設備:MRI、レントゲン、超音波など
公式サイト:https://keyaki-nrc.com/

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