• TEL03-5747-9280
ブログ

頭を振ると痛いのはなぜ?大丈夫?原因と対処法・受診の目安

2026.10.15 ブログ
頭を振るとこめかみ付近にズキッとした痛みを感じる女性のイラスト。頭痛の原因と対処法を紹介。

普段は何ともないのに、頭を左右に振るとズキッと痛む。

髪を乾かしているとき、何気なく振り返ったとき、ふと頭を動かした瞬間。

「あれ、なんで今、頭が痛かったんだろう?」

じっとしていると気にならないこともあれば、頭を動かすたびに同じ場所が痛むこともあります。

こうした症状があると、気になるのは「何が原因なのか」「放っておいて大丈夫なのか」ということではないでしょうか。

頭を振ると痛む場合、片頭痛や首に関係する頭痛、鼻の奥の炎症などが考えられます。

また、頭痛がすでに起こっていて、頭を動かしたことで痛みが強くなっている場合もあります。

今回は「頭を振ると痛い」という身近な症状について、考えられる原因や、受診した方がよい症状、自宅での対処法をお話しします。

1. 頭を振ると痛いのはなぜ?

「頭を振ったときだけ痛む」という症状には、大きく分けて2つの考え方があります。

一つは、もともとある頭痛が、動くことで強くなっている場合。

もう一つは、首を動かすこと自体が、痛みを引き起こしている場合です。

例えば、片頭痛には、歩いたり階段を上ったりすると頭痛が強くなるという特徴があります。頭を振ったときに、ズキッと響くような痛みを感じることもあります。

首に関係する頭痛では、特定の方向に首を動かしたときに痛みが出ることがあります。

さらに、鼻づまりや顔の奥の痛みを伴っている場合は、副鼻腔炎なども考えます。

ここで知っておきたいのは、頭を振ったことで、脳が頭蓋骨にぶつかっているわけではないということです。

頭痛には、痛みを感じる神経や、首・頭の周囲の組織などが関係しています。
どこが痛いのか。頭を振ったときだけなのか。じっとしていても痛いのか。

その違いを知ることが、原因を考える第一歩になります。

2. 頭を振ると痛いけど、大丈夫?

「頭を振ると痛い」という症状があっても、それだけで危険な病気があるとは判断できません。

まず確認してほしいのは、いつもの頭痛なのか、今回初めて起こった痛みなのかという点です。

以前から繰り返している場合

以前から同じような頭痛を繰り返していて、毎回ほぼ同じ痛み方をする。

そのような経過は、片頭痛などでもみられます。

長年続いている頭痛であれば、痛みの始まり方や持続時間、頻度などを整理することが、診断につながります。

市販薬で落ち着いていても、繰り返す頭痛や生活に支障のある頭痛は、一度相談してみる価値があります。

最近になって痛み始めた場合

今までなかった頭痛が突然始まった。あるいは、日に日に痛みが強くなっている。

そんなときは、早めに医療機関で相談してください。

特に、次のような症状には注意が必要です。

  • 突然始まり、短時間で最大になる激しい頭痛
  • 手足の麻痺や、ろれつが回らない
  • 意識がぼんやりする、反応がおかしい
  • 強い頭痛に発熱や首の硬さを伴う
  • 今まで経験したことのない、突然の激しい痛み

こうした場合には、くも膜下出血や髄膜炎など、緊急の対応が必要な病気も考えられます。救急受診を優先してください。

「頭を振って痛みが増すかどうか」だけで、安全性を確認することはできません。痛みを確かめるために、何度も強く頭を振る必要もありません。

3. こんな痛み方、心当たりはありませんか?

ここからは、実際にどんな場面で頭痛が起こるのかを見ていきましょう。

すべてに当てはまる必要はありません。

ご自身の頭痛に近いものがあるか、振り返りながら読んでみてください。

① 頭を振ると、ズキズキと響く

じっとしていると、それほど痛くない。でも、頭を左右に振ると、ズキッと響く。

こんな痛み方では、片頭痛などを考えます。

片頭痛には、ズキズキと脈打つような痛みや、体を動かすと悪化するという特徴があります。

頭痛が数時間から1日以上続いたり、強くなると吐き気が出たりする場合は、片頭痛を考えるための情報が増えてきます。

光や音が気にならなくても、片頭痛が起こることはあります。
→外来で多い頭痛の原因

② 首を動かすと、後頭部が痛む

頭を左右に振るというより、首を右や左に回したときに痛む。首の付け根から後頭部にかけて、引っ張られるように痛む。

こんな場合は、首の筋肉や関節などが関係しているかもしれません。

頸原性頭痛では、首の特定の動きによって頭痛が誘発されることがあります。

また、後頭部に一瞬ビリッとした鋭い痛みが走る場合には、後頭神経痛なども考えます。

首が動かしにくい、押すと痛む場所がある、といった症状も診察では確認します。

→首の付け根が痛い、後頭部の頭痛

③ 鼻づまりがあり、頭や顔の奥が痛む

風邪をひいたあと、鼻がつまっている。頭を動かしたり、前かがみになったりすると、額や目の周囲に痛みを感じる。

こんな場合は、鼻の奥にある副鼻腔の炎症が関係していることがあります。

副鼻腔炎では、鼻づまりや鼻水、顔の圧迫感、発熱などがみられます。

鼻の症状と頭痛が同じ時期に始まったか、顔のどこが痛むのかも、原因を考えるうえで役立ちます。

頭を振るとズキッと痛む、首を動かすと後頭部が痛む、鼻づまりとともに顔の奥が痛むなど、頭痛が起こる3つのパターンを比較した図解。

④ 毎回、同じ場所が痛む

頭痛が起こるたび、決まって同じ場所が痛む。前回も、その前も、やっぱりここ。

「あ、またこの頭痛だ」

そんな経験はありませんか?

片頭痛では、発作のたびに同じ側や似た場所が痛むことがあります。

なかには、痛む場所だけでなく、痛み方や強くなるまでの経過も、毎回よく似ている方がいます。

例えば、最初は頭を振ったときだけ少し痛む。

「これ、放っておくと強くなるやつだ」

そう感じているうちに、だんだん痛みが強くなっていく。

何度も同じ頭痛を経験していると、その始まり方をご自身で認識していることがあります。

片頭痛には、本格的な痛みが始まる前に、あくびや首のこりなどが現れる「予兆(予告症状)」があることがあります。

頭を振ると少し痛むという感覚は、すでに始まっている軽い頭痛なのかもしれません。

「このあと痛くなると分かる」という感覚も、頭痛の経過を知るための情報です。

なお、毎回まったく同じ側だけが痛む場合や、指で示せるほど狭い一点が痛む場合には、その特徴も診察で伝えてください。

頭を振ると少し痛む状態から、「またこの頭痛だ」と気づき、いつもの場所がズキズキと強くなるまでの3段階を示した図解。繰り返す頭痛の経過を説明。

⑤ お風呂に入ると、頭痛が強くなる

少し頭痛がある状態でお風呂に入ったら、ズキズキと脈打つように痛みが強くなった。

そんな経験をする方もいます。

片頭痛のある方の中には、入浴や温度変化が頭痛に影響する方もいます。

入浴中の暑さや体温の変化、発汗などが関係している可能性があります。

温まると痛みが強くなると感じる場合は、熱いお湯や長湯を控え、無理をせず休みましょう。

入浴中に突然、経験したことのない激痛が始まった場合は、普段の頭痛とは分けて考え、救急受診してください。

⑥ お酒を飲んだ翌日にも、同じように痛む

お酒を飲みすぎた翌朝、頭を振るとガンガン響く。

二日酔いで、そんな経験をしたことがある方もいるでしょう。

飲酒後の頭痛でも、ズキズキと脈打つ痛みや、動くと強くなる痛みがみられます。

アルコールが片頭痛のきっかけになる方もいます。

普段の頭痛と飲酒後の頭痛が似ている場合には、飲んでから何時間後に始まったのか、どのくらい続いたのか、吐き気などを伴うのかを振り返ってみてください。

飲酒後の頭痛と、普段から繰り返す片頭痛を考えるうえで役立ちます。

⑦ 朝起きたときに、頭を振ると痛む

朝起きたときには頭が痛いのに、時間がたつと気にならなくなる。

そんな頭痛もあります。

片頭痛では、寝不足や寝すぎ、睡眠リズムの変化が発作のきっかけになることがあります。

朝の頭痛には睡眠時無呼吸症候群など、睡眠に関係する原因もあるため、毎朝のように繰り返す場合は、睡眠の状態も確認したいところです。

寝起きの頭痛については、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶ 寝起き・朝の頭痛が起こる原因と受診の目安

4. 頭を振ると痛いとき、どうすればいい?

まずは、無理に頭を動かさない

痛みを確かめるために、何度も頭を振る必要はありません。痛みが強くなる動作を避け、無理をせず休みましょう。

片頭痛では、静かな場所で休んだり、額やこめかみを冷たいタオルで適度に冷やしたりすることで、楽になる方もいます。

水分不足が考えられる場合には、水分補給も大切です。

首を動かすと痛む場合も、無理にストレッチをしたり、強く揉んだりすることは控えましょう。

痛み止めは飲んでもいい?

イブプロフェンなどの市販の鎮痛薬は、片頭痛を含むさまざまな頭痛に使用されています。

薬を使う場合は、製品ごとの用法・用量や注意事項を守ってください。

片頭痛と診断されている方では、頭痛が始まった早い段階で適切な薬を使用することが効果的な場合があります。

「痛くなりそう」という予感だけで毎回薬を飲むのではなく、自分の頭痛に合った服薬のタイミングを医師や薬剤師と確認しておくとよいでしょう。

また、痛み止めを頻繁に使用すると、かえって頭痛が続きやすくなる場合があります。

さらに、多量の飲酒後にイブプロフェンを自己判断で服用することは避けましょう。胃腸障害や出血などの副作用のリスクが高くなる場合があります。

繰り返す頭痛は、少し記録してみる

毎回同じような頭痛が起こるなら、次のようなことを記録してみてください。

  • いつ頭痛が始まったか
  • どこが痛んだか
  • 頭を動かすと強くなったか
  • じっとしていても痛かったか
  • どのくらい続いたか
  • 薬を飲んだか、効果はあったか

「最初は頭を振ったときだけ痛かった」という情報も、診察では役立ちます。

当院では、28日分の頭痛を記録できるオリジナルの「けやきリン頭痛日記」をご用意しています。

▶ けやきリン頭痛日記を無料でダウンロード

5. 病院に行くなら何科?MRIは必要?

頭痛が繰り返し起こる場合や、原因が分からず不安な場合は、脳神経外科・脳神経内科・頭痛外来などが相談先になります。

→頭痛は何科?を詳しく見る

鼻づまりや顔の痛みが中心の場合には、耳鼻咽喉科での診察が役立つこともあります。

MRI検査は必要?

頭を振ると痛いからといって、全員にMRI検査が必要なわけではありません。

片頭痛などでは、通常のMRIで異常が見つからないことが一般的です。

頭痛の診療では、痛みの始まり方や続く時間、繰り返す頻度、神経学的な診察所見などから、必要な検査を考えていきます。

最近MRIを撮影し、異常がなかった場合には、その結果も診察で役立ちます。

以前の検査が正常でも、突然の激痛や新しい症状が現れたときは、その時点での評価が必要です。

6. よくある質問

頭を振ると痛いけど、じっとしていれば平気です。病院に行くべきですか?

片頭痛などでは、動くことで痛みが強くなる場合があります。

症状が続く、何度も繰り返す、初めて起こった痛みで原因が分からない場合は、医療機関で相談してみましょう。

頭を振ると痛いだけなら、脳の病気ではないですか?

頭を振ったときの痛みだけで、脳の病気の有無を判断することはできません。

突然の激痛や麻痺、意識の異常などがあれば、救急受診が必要です。

頭を振ると痛いのに、熱はありません。大丈夫ですか?

発熱がなくても、片頭痛などによって頭が痛むことがあります。

また、危険な頭痛のすべてで熱が出るわけではありません。

頭痛が突然始まったか、神経症状があるか、以前と痛み方が変わっていないかなども確認する必要があります。

頭痛が治まってから受診してもいいですか?

長年繰り返している頭痛で、緊急性を疑う症状がなければ、痛みが落ち着いているときでも相談できます。

頭痛の経過や服薬状況を記録しておくと、診察で役立ちます。

7. 頭を振ると痛いときは、ほかの症状にも目を向けて

頭を振ると、頭がズキッと痛む。

その原因を考えるときには、痛む場所や、痛みが出る動き方、続く時間などが大切です。

片頭痛のように動作で痛みが強くなる頭痛もあれば、首の筋肉や関節、鼻の奥の炎症などが関係している場合もあります。

また、毎回同じ場所が痛む、少し痛むだけでその後の悪化が分かる、といった特徴も、繰り返す頭痛を理解するための手がかりになります。

「頭を振ると痛い」という小さな違和感も、ご自身の頭痛を知るきっかけになります。

無理に痛みを確かめたり、繰り返す頭痛を我慢したりせず、気になる症状があればご相談ください。

目黒区・不動前で頭痛にお悩みの方へ

けやき脳神経リハビリクリニックでは、頭痛の始まり方や症状を詳しく伺い、診察を通じて原因を考えます。

必要に応じてMRIなどの検査を行い、頭痛の種類に合わせた治療をご提案しています。

「頭を振ると痛い」「頭を動かすとズキズキする」「同じような頭痛を繰り返している」

そんなお悩みも、お気軽にご相談ください。

▶ けやき脳神経リハビリクリニック|頭痛外来

医師プロフィール

林 祥史 院長
私立灘高校卒/東京大学医学部医学科卒
けやき脳神経リハビリクリニック 院長

資格・所属学会
【資格】 日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医、日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医

【所属学会】 日本脳神経外科学会、日本脳血管内治療学会、日本脳卒中学会、日本リハビリテーション医学会、日本頭痛学会、日本めまい平衡医学会、American Academy of Family Physicians、Cambodian Medical Association

クリニック情報

けやき脳神経リハビリクリニック

院長:林 祥史(・日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医・日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医)
所在地:東京都目黒区下目黒2-14-13下目黒HAPPYビル1~3階(受付2階)
診療科目:脳神経外科・リハビリテーション科・内科
検査設備:MRI、レントゲン、超音波など
公式サイト:https://keyaki-nrc.com/

Googleマップはこちら