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MRI検査の流れを完全解説|検査前の準備・当日の手順・注意点

MRI検査の流れ

「MRI検査を受けることになったけれど、あの狭い空間で何が行われるの?」
「金属チェックが厳しい理由や、検査中の音が気になる」

MRI(磁気共鳴画像診断)は、現代医療において欠かせない精密検査ですが、同時に患者様にとって心理的なハードルが高い検査の一つでもあります。

MRI検査の流れは、大きく分けて「①事前確認」「②撮影」「③結果説明」の3段階です。
金属確認と検査中の静止が特に重要で、これらを理解することで検査の安全性と画像の精度は大きく向上します。

本記事では、MRIの仕組みから当日の具体的な流れ、結果説明の考え方までを、専門医療機関の立場からわかりやすく解説します。

1. そもそもMRIとは何を診ている検査か?

MRIは、体内に多く含まれる水分(水素原子)の反応を画像化する検査です。
強い磁場の中で電波を当て、その反応の違いを解析することで、体の内部構造を詳細に描き出します。

MRIの特徴

  • 脳・脊髄・神経・筋肉・靭帯・血管など軟部組織の評価に優れる
  • 微細な変化をミリ単位で捉えられる
  • 経過観察や精密検査に適している

放射線について

MRI検査は、強い磁石と電波を用いる検査です。
脳や神経などの軟部組織を詳しく評価できることが特徴で、放射線を使用しない点も利点の一つとされています。

CTとの違い

CTは骨や出血の評価に強く、MRIは神経・腫瘍・炎症の評価に強い検査です。
どちらが優れているかではなく、目的によって使い分けることが重要です。

2. 検査前の準備と金属チェックの重要性

MRI検査において、金属の確認は単なる注意事項ではありません。
患者様の安全と、正確な診断を守るために不可欠な工程です。

磁場が引き起こす2つのリスク

① 吸着・発熱による安全性の問題

MRI装置は非常に強力な磁場を常に発生させています。
金属製品が吸着して事故につながるだけでなく、ループ状の金属や特殊な繊維が電磁誘導によって発熱し、低温やけどを起こす可能性があります。

② 画像の乱れ(アーチファクト)

金属があると磁場が乱れ、画像が欠損・歪みを起こします。
これにより、本来確認すべき病変が見えなくなることがあります。

※ すべての体内金属がMRI禁止というわけではありません。
近年の医療用インプラントの多くはMRI対応(MRI conditional)ですが、製品・留置時期・磁場強度によって可否が異なるため、必ず事前確認が必要です。

関連する詳しい解説

3. 当日のMRI検査の流れと所要時間

3-1. 受付・問診・診察

来院後、受付を済ませたあとに問診・診察を行います。

  • 現在の症状や経過
  • 今回の検査目的
  • 既往歴や体内金属の有無

これらを踏まえ、医師が検査内容を最終決定します。
当院ではWeb問診にも対応しており、待ち時間短縮と情報精度の向上を図っています。


3-2. 検査直前の最終セーフティチェック

必要に応じて検査着に着替え、
ヘアピン・カイロ・湿布・カラーコンタクトなど、見落としやすい項目も含めて最終確認を行います。

安全確保のため、放射線技師が最終確認します。


3-3. 撮影(検査中の過ごし方)

円筒状の装置(ボア)の中で撮影を行います。
撮影中は、ヘッドホンで音楽を聴きながらリラックスした状態で横になっていただきます。

検査時間の目安

  • 頭部MRI:10〜15分程度
    ※撮影内容や追加撮影の有無により前後します。

詳細は【 約10分 MRI検査時間の常識が変わる】をご覧ください。

「どこまで入るの?」という不安について

MRI検査では、
「頭から入るのか」「足から入るのか」「体はどこまで装置の中に入るのか」
という質問をよく受けます。

実際には、検査する部位によって装置への入り方は異なります。

  • 頭部MRIでは、頭部を中心に装置内へ入ります
  • 検査部位によっては、顔が装置の外に出た状態で撮影できる場合もあります
  • 足や骨盤部の検査では、足側から装置に入るケースもあります

また、検査部位ごとに検査時間の目安も異なります。

音について

撮影中に聞こえる「ガンガン」「コンコン」という音は、磁場を高速で切り替える際に装置内部のコイルが振動して生じるものです。
検査の異常ではなく、正常な動作音です。

検査中は目を開ける?閉じる?

「狭い場所で目を開けてもいいの?」「まばたきで画像がボケない?」という質問も多くいただきます。 基本的にはどちらでも構いませんが、脳や目の検査では「目を閉じる」ことが推奨されます。

▶︎ [MRI検査中は目を開ける?閉じる?注意点と対策]

4. MRI検査の結果はいつ・どのようにわかる?

撮影後、医師が画像を読影します。

  • 脳・脊椎(首・腰など)
     → 当院の院長が当日中に読影・結果説明を行います。
  • その他の部位・他院依頼検査
     → 放射線科専門医による読影を経て、後日結果をお伝えします。

5. 閉所恐怖症への配慮と対策

MRI検査に対する不安は、医学的にも自然な反応です。

検査中は

  • マイクによる声かけ
  • 緊急ブザーの携帯
  • 撮影進行状況の共有

などを行い、安心して検査を受けられる環境づくりを重視しています。

6.よくある質問(FAQ)

MRI検査は痛いですか?

MRI検査は痛みを伴わない検査です。
撮影中はベッドに横になって静かにしているだけです。
ただし、同じ姿勢を保つ必要があるため、長時間同じ体勢がつらい方は事前にご相談ください。

MRI検査後に注意することはありますか?

通常のMRI検査後は、特別な生活制限はありません。

7. MRI検査を安心して受けるために

MRI検査は、医療側の技術だけでなく、患者様の事前準備と理解があってこそ、正確な診断につながります。

  • 流れを理解する
  • 金属リスクを正しく把握する
  • 不安や疑問は事前に相談する

MRI検査は、怖い検査ではなく、将来の健康を守るための重要な一歩です。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

クリニック情報

けやき脳神経リハビリクリニック

院長:林 祥史(・日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医・日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医)
所在地:東京都目黒区下目黒2-14-13下目黒HAPPYビル1~3階(受付2階)
診療科目:脳神経外科・リハビリテーション科・内科
検査設備:MRI、レントゲン、超音波など
公式サイト:https://keyaki-nrc.com/