構音障害とは?失語症との違いって?
こんにちは。けやき脳神経リハビリクリニックの言語聴覚士です。
今回は「構音障害(こうおんしょうがい)」についてご紹介します。
構音障害とは
「最近、呂律(ろれつ)が回らないと言われるようになった」「言葉が聞き取りにくいと言われる」などの、話しづらさでお困りの方はいらっしゃいませんか?
その症状は、構音障害が原因かもしれません。

◆構音障害になるとどうなるの?
構音障害とは、口や舌、唇、あごなどをうまく動かすことが難しくなり、発音が不明瞭になる状態のことです。
「何を話したいか」は頭の中で考えられていても、その内容をはっきりと話すことが難しくなります。
〈 失語症とは違うの? 〉
構音障害と失語症は混同されることがありますが、異なる障害です。
失語症は、言葉を理解したり、思い出したり、適切に使ったりすることが難しくなる障害です。
一方、構音障害は「話し方」の障害であり、口や舌などを動かす機能の低下によって、言葉が不明瞭になる状態を指します。
実は、これらの器官は「話す」だけでなく「食べる・飲み込む(嚥下)」といった動きにも関わっているため、嚥下(えんげ)機能についてもあわせて評価が必要となる場合があります。(文献はこちら)
◆構音障害の原因
構音障害は、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患だけではなく、パーキンソン病や脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの進行性神経疾患、また舌や口腔の手術後など、さまざまな原因で起こります。
原因によって症状や経過は異なるため、一人ひとりに合わせた評価とリハビリを行うことが大切です。(文献はこちら)
◆こんなことで困っていませんか?

・呂律(ろれつ)が回らない
・滑舌が悪くなった
・声が小さくなった、かすれてしまう
・口や舌が動かしにくい
・何度も聞き返される
・電話で相手に伝わりにくい
・外食で注文しづらい
・人と話すことが億劫になった
話しづらさは、日常生活や仕事、趣味などにも影響し、人とのコミュニケーションが減ってしまうこともあります。(文献はこちら)
言語聴覚士によるリハビリ
リハビリの内容は、原因や症状に合わせて一人ひとり異なります。
例えば、
- 呼吸を整える練習
- 声を出す練習
- 唇や舌を動かす練習
- 発音練習
- 会話練習
などを行い、より話しやすくなることを目指します。
また、進行性神経疾患の方では、現在の話す力をできるだけ維持することや、その時々の状態に合わせたコミュニケーション方法を一緒に考えていくことも大切なリハビリです。

◆「もう時間が経っているから…」と諦めないでください
