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視界がキラキラ(チカチカ)・ギザギザする原因と脳神経外科での検査【医師監修】

画像:閃輝暗点

急に視界がキラキラ・チカチカ…これって何?

「視界の中心にギザギザした光が現れて、それがどんどん広がっていく…」 「急に目の前がチカチカして、見えづらくなった」

このような経験をしたとき、「目の病気かな?」「疲れ目かな?」と不安になる方は多いでしょう。 実はこの症状、医学的には「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれ、眼球そのものの問題ではなく、脳からの警告サインである可能性が高いのです。

閃輝暗点の典型例
閃輝暗点の典型例。視野の一部が白くなり欠けて見えにくくなります。

【こんな症状は要注意!すぐに脳神経外科へ】

  • 症状が数十分(20分〜1時間)続いている
  • 閃輝暗点が消えた後に、ズキズキとした激しい片頭痛を伴う
  • 40歳以降に初めて症状が出た、または頻繁に再発するようになった
  • 症状が治まっても、手足のしびれやろれつ障害を伴う

この記事では、閃輝暗点の正体、なぜ脳神経外科で診るべきなのか、そして命に関わる病気を見逃さないためのMRI/MRA検査の重要性について解説します。

視界がキラキラ・ギザギザする「閃輝暗点」の正体

閃輝暗点とは、多くの場合、片頭痛の前触れとして起こる一過性の視覚異常です。

1. 閃輝暗点は「脳の血流トラブル」のサイン

閃輝暗点は、目そのものの異常ではなく、脳の視覚を司る部分(後頭葉の視覚野)で、一時的に血流が低下することによって起こると考えられています。血管が収縮し、酸素や栄養が一時的に不足することで、電気信号の異常が発生し、それを「キラキラした光」として認識してしまうのです。

2. 典型的な閃輝暗点の症状

  • 視界の中心付近に、稲妻のようなギザギザとした光の模様が現れる。
  • この光の模様が徐々に周辺へ広がりながら移動していく。
  • 光が広がる部分の視野は見えづらく(暗点)なる。
  • 通常、症状は数分、長くても30分程度で自然に消えることが多い。
  • 光が消えた後、多くの場合(全てではありません)片側のズキズキとした片頭痛が始まる。

見逃してはいけない!閃輝暗点の裏に潜む「脳の危険」

閃輝暗点自体は多くの人にとって片頭痛の一症状であり、脳の異常ではありません、しかしながら下記の場合、「脳の血流障害」が原因で起きている可能性があるので注意が必要です。

1. 脳梗塞・TIA(一過性脳虚血発作)の初期サイン

特に関係が深いのが、脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作(TIA)です。 頭痛を伴わない場合で一過性に「閃輝暗点」のみが起こる場合、実は脳の一時的な血流障害(TIA)をきたしている可能性があります。

閃輝暗点が長引く場合や、頭痛なしに頻繁に再発する場合、脳の太い血管に動脈硬化による狭窄(血管が細くなること)が隠れており、脳梗塞へ移行するリスクが高いことを示しています。

2. 症状に「麻痺・ろれつ障害」を伴う場合

視界の異常とともに、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、物が二重に見えるといった症状を伴う場合は、脳卒中(脳梗塞・脳出血)の可能性が極めて高くなります。一刻を争うため、ためらわずに救急要請(119番)をしてください。

脳神経外科で閃輝暗点を診るべき理由

「目の見え方だから眼科では?」と思われるかもしれませんが、原因が脳の血流トラブルである以上、脳神経外科での精密検査が不可欠です。

症状危険度まず受診すべき診療科脳神経外科で確認できること
一時的なキラキラ・ギザギザ脳神経外科閃輝暗点・片頭痛の診断、脳血管の異常確認
目の痛み・充血・目やに・飛蚊症低〜中眼科白内障、緑内障、網膜剥離など
視野欠損・ぼやけが1時間続く脳神経外科脳梗塞・脳腫瘍などの除外

Point: 目の痛みや充血がない「見え方の異常」は、まず脳の安全を確認することが最優先です。

当院の対応:当日MRIで「脳の危険性」を徹底確認

当院では、MRI(核磁気共鳴画像法)とMRA(脳血管撮影)検査を当日中に実施できる体制を整えています。

  • MRI検査: 過去の無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)や、脳腫瘍などの病変がないかを確認します。
  • MRA検査: 脳の血管に動脈硬化による狭窄がないかを立体的に確認します。

もし異常が見つからなかった場合でも、「脳は大丈夫です」という診断結果を得ることは患者様にとって最大の安心につながります。

当院の即日診断についてはこちらをご覧ください⇒MRI当日検査で「当日結果がわかる」即日診断

よくある質問(FAQ)

閃輝暗点は何科に行けばいいですか?

脳神経外科を受診してください。閃輝暗点は脳の血流不足が原因で起こる症状です。当院ではMRI/MRA検査を用いて、その裏に脳梗塞などの重大な病気が隠れていないかを詳しく診断します。

頭痛がない閃輝暗点は危険ですか?

はい、注意が必要です。 通常は光が消えた後に片頭痛が起きますが、40代以降で「頭痛を伴わない閃輝暗点」が初めて出た、または頻発する場合、脳梗塞や血管の狭窄(動脈硬化)が原因である可能性が高まります。

閃輝暗点はストレスや疲れ目のせいですか?

ストレスや疲労は誘発因子にはなりますが、根本的には脳血管の機能異常が原因です。自己判断で放置せず、一度は画像診断を受けることを推奨します。

閃輝暗点が出たときは、どうすればいいですか?

暗くて静かな場所で安静にしてください。症状が1時間以上続く場合や、手足のしびれを伴う場合は、すぐに当院へご相談いただくか、夜間・休日の場合は救急受診を検討してください。

あなたの「キラキラ」は脳からの警告かもしれません

「視界がキラキラ、チカチカする」「ギザギザの光が見える」といった閃輝暗点は、単なる目の疲れでなく、脳の血流異常が関わる症状です。

  • 最大の危険性: 血流異常の裏に、隠れた脳梗塞や血管の狭窄が潜んでいる可能性。
  • 受診の目安: 充血や痛みがない急な見え方の変化は、まず脳神経外科でMRI/MRA検査を。

早期に専門的な検査を受けることが、あなたの健康と命を守る最善策です。

監修医師プロフィール

監修:林 祥史 院長
私立灘高校卒/東京大学医学部医学科卒
けやき脳神経リハビリクリニック 院長 (東京都 目黒区)

資格・所属学会
【資格】 日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医、日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医

【所属学会】 日本脳神経外科学会、日本脳血管内治療学会、日本脳卒中学会、日本リハビリテーション医学会、日本頭痛学会、日本めまい平衡医学会、American Academy of Family Physicians、Cambodian Medical Association

本記事の内容について、より詳しく知りたい、または症状が改善しない場合は、お気軽に当院までご相談ください。