なぜ脳は小指を無視するのか?痛みで気づかせる小指の抵抗

こんにちは。放射線技師の渡邊です。実は先日、またやってしまいました。右足の小指をダイニングテーブルの脚に思いきりぶつけて、しばらくその場で動けず悶絶する羽目に。小指をぶつけたときのあの鋭い痛み…本当に言葉にできないですよね。
これまでにも何度も「小指アタック」を経験してきましたが、そのたびに「どうしてこんなに痛いのか」と思わずにはいられません。私は仕事柄、レントゲンを撮る機会が多いのですが、小指をぶつけたことが原因で骨折した方も珍しくありません。どうしてこんなに小指はぶつかりやすいのか、気になって調べてみました。どうやら、ただの不注意だけではないらしいんです。
脳が小指を無視している?
実は、足の小指をぶつけやすい原因のひとつは、私たちの「脳」が小指の存在をあまり意識していないことにあるそうです。普段、ほとんど意識しないせいで、実際の位置と脳が「ここだ」と思っている位置にズレが生じやすいのです。そのせいで、小指がちょうど危険ゾーンにあることに気づかず、思いがけずぶつけてしまうわけです。
さらに、足の小指は「脳から一番遠い場所」に位置しています。日常生活で小指を意識的に動かすことなんてほとんどありませんよね。その結果、脳からの「動け!」という指令を伝える運動神経や「痛いよ!」と伝える感覚神経も少し衰えがちになるのです。つまり、小指は、脳に存在を忘れられがちな「はぐれもの」ともいえるんですね。

小指をぶつけないためにできること
さて、どうすれば小指をぶつけずにすむのでしょう?その答えは意外とシンプルで、「小指を意識的に触ること」だそうです。「ここが小指だよ」とこまめに触って脳に認識させると、脳と小指のつながりが強化されるんだとか。これによって、小指の位置感覚が改善され、ぶつける頻度も減らせるかもしれないそうです。
ふと気が緩んだ瞬間に、つい足の小指をぶつけてしまうのは誰にでもあること。でも、ちょっとだけ小指に気を配ってみるだけで、あの痛みを回避できるかもしれません。日々の生活の中で小指に少し意識を向けてみませんか?小指もきっと「ありがとう」と喜んでくれるはずですよ。
ある日突然、小指をぶつけるようになったら・・・
大きな病気のサインかもしれません!
脳梗塞や脳出血で、「半側空間無視」という症状がみられることがあります。
身体の麻痺ではなく、“高次脳機能”といわれる、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳機能の一部に障害がおこることがあります。
半側空間無視により自分の身体の半分の認識ができなくなり、小指をぶつけるようになってしまったかもしれません。
半側空間無視とは?
損傷大脳半球と反対側の刺激に気がついたり、反応したり、その方向に向いたりすることが障害されます。頻度は右半球損傷で報告が多く、特に急性期で 70 ~ 80 %程度、慢性期で40 %前後、左半球損傷による右半側空間無視は 0~ 38 %といわれています(半側空間無視についてはこちら)よくみられる症状として、,「左のものを見落とす」「食事の食べ残しに気が付かない」「障害側と反対をぶつける」ということがよくみられます。
左に病巣がある方は右側に、右に病巣がある方は左側に、症状がみられます。
ある日突然、急に片側の小指をぶつけるようになったら…
足の小指は自分の身体の一番外側にあります。片側の認識ができなくなったら、一番に被害を被る場所とも言えます。
そのため、ある日突然、片側の小指を椅子やテーブルなど、家具やドアなどにぶつけるようになったら、それは脳梗塞による半側空間無視の症状かもしれません。
脳の病気は、MRIでの検査が一番早い時期から病巣がうつるため診断には最適です。当院では、即日MRI検査が実施可能です。(当院のMRIについてはこちら)
「ちょっと気になるな~」と思ったら、安心のためにMRI検査を受けておきましょう。