【首の付け根が痛い】後頭部のズキズキ、原因は?|左側/右側の片側頭痛にも要注意!

「首の付け根が痛い」「後頭部が痛い」「首から頭にかけてズキズキする」──特に片側(左側・右側)に強い痛みがある。そんな症状に悩んでいませんか?
首の付け根から後頭部にかけての痛みは、肩こりや寝違え、姿勢の影響で起こることが多い一方で、椎骨動脈解離・くも膜下出血・脳出血など、緊急治療が必要な病気が隠れている場合もあります。
本記事では、
- 首の付け根・後頭部の頭痛の原因(よくあるものから危険なものまで)
- 症状から考えられる原因セルフチェック
- ズキズキ痛の代表格「後頭神経痛」とは?
- 首の付け根が痛いときは何科を受診すべき?
- 今すぐ受診すべき症状(受診目安)
を詳しく解説します。「様子見」で手遅れになる前に、正しい知識と行動を身につけましょう。
まずはこちらでチェック:あなたの頭痛の「引き金」は?
後頭部の痛み以外にも、気圧や光、ストレスなど頭痛を招く要因は様々です。頭痛全体の分類と「10の引き金」について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
👉 [関連記事: [頭痛の原因を徹底解説|外来で多い10の頭痛の原因・誘発因子と危険なサイン]
目次
- 首の付け根が痛い|症状から考えられる原因セルフチェック
- 後頭部・首の付け根がズキズキ痛む原因とは?
- 「危険な首の付け根・後頭部の痛み」のサイン
- 首の付け根が痛いときは何科を受診する?
- 首の付け根の痛み・後頭部頭痛(ズキズキ)の治し方とセルフケア
- 【冬に注意】寒さで悪化する首の付け根・後頭部の痛み
- MRI検査を受けるべき「首の付け根・後頭部頭痛」チェックリスト
- よくある質問(FAQ):首の付け根の痛みについて
- 受診を迷うあなたへ
- クリニック情報
首の付け根が痛い|症状から考えられる原因セルフチェック

首の付け根の痛みといっても原因は一つではありません。痛み方や症状によって疑われる病気が異なります。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 朝起きたら痛い・寝違えたような痛み | 寝違え・筋肉の炎症 |
| 長時間のスマホ・デスクワーク後に痛い | 筋緊張型頭痛・ストレートネック |
| 右側だけ・左側だけズキズキする | 後頭神経痛・片頭痛・椎骨動脈解離 |
| 電気が走るような痛み | 後頭神経痛 |
| 首を動かすと痛みが強くなる | 頚椎症・椎骨動脈解離 |
| 突然これまでにない激痛 | くも膜下出血・椎骨動脈解離 |
| 手足のしびれ・めまい・ろれつが回らない | 脳梗塞・脳出血など |
突然の激痛や神経症状を伴う場合は、自己判断せず早めに脳神経外科を受診してください。
後頭部・首の付け根がズキズキ痛む原因とは?
首の付け根から後頭部にかけての痛みは、大きく分けて「筋肉・神経・血管」の3つに原因があります
筋緊張性頭痛(首の付け根から後頭部の重い痛み)
- 特徴:
- 長時間のデスクワークやスマホ操作、姿勢不良(ストレートネック)により、首の付け根の筋肉が緊張して起こります。ズキズキというより、締め付けられるような重い痛みや圧迫感が特徴です。
- ポイント
- 日本人の頭痛で最も多く、慢性的に続くことが多い。姿勢の改善や温めることで楽になる傾向があります。
後頭神経痛(首の付け根から後頭部の左側・右側にズキズキ出るとき)
- 特徴
- 後頭部の片側(左側または右側)が、ズキズキ、または電気が走るような刺すような痛みが突発的に現れる。 ピリッ・ビリッと繰り返す。首の付け根(毛の生え際あたり)を押すと痛みが誘発されやすい。
- ポイント
- 寒さや姿勢不良、ストレス、長時間のスマートフォン使用などがきっかけになることがあります。多くは首の神経が圧迫されて起こります。痛みは強いが、命に関わる病気ではないことが多い。 ただし、「椎骨動脈解離」と間違われやすいため注意が必要です。
片頭痛(後頭部・首の付け根からこめかみにかけてズキズキ)
- 特徴
- 後頭部や首の付け根から始まり、こめかみにかけて脈打つようにズキズキ痛みます。吐き気や光・音への過敏を伴うことがあります。
- ポイント
- 20〜40代女性に多い。後頭部から始まることも少なくなく、体を動かすと痛みが強くなる傾向があります。
頚椎症・ストレートネック
スマートフォンやパソコン作業が増えることで、首の自然なカーブが失われる「ストレートネック」や、加齢による「頚椎症」が原因となることがあります。
- 特徴
- 首の付け根が重く痛む
- 首を反らすと痛い
- 肩や肩甲骨まで痛む
- 腕や手がしびれることがある
- ポイント
- 筋肉だけでなく首の神経が圧迫されている場合もあるため、症状が続く場合は頚椎の評価も重要です。
寝違えとの違い
「寝違えだと思っていたら危険な病気だった」というケースもあります。
| 寝違え | 危険な病気 |
|---|---|
| 寝起きから痛い | 突然激痛が始まる |
| 数日で改善することが多い | 徐々に悪化・激痛が続く |
| 筋肉を押すと痛い | 首の片側の奥が痛む |
| 神経症状はない | しびれ・めまい・視覚異常を伴うことがある |
特に突然片側だけ激しく痛くなった場合は、寝違えではなく椎骨動脈解離の可能性もあるため注意が必要です。
「危険な首の付け根の痛み・後頭部の頭痛」のサイン
「いつもの頭痛」と明らかに違う、「人生で一番ひどい痛み」や「突然の激痛」は、緊急性の高い疾患が原因である可能性が高いです。これらの症状を見逃さないでください。
「今までにない片側の激痛」は椎骨動脈解離の可能性
【左側・右側の後頭部の激痛に注意!】

- 症状
- 首の付け根から後頭部にかけての片側(左側・右側)に、「今までに経験したことのない強い痛み」が突然出る。 首を動かすと痛みが強くなることがある。
- 危険性
- 血管の壁が裂ける病気で、進行すると脳梗塞を起こします。若年層でも発症し、「寝違え」や「後頭神経痛」と間違われやすいのが特徴。 MRI(MRA)検査での診断が必須です。
関連記事 【院長記事:マッサージ後の頭痛、もしかすると「椎骨動脈解離」かも?】
バットで殴られたような痛み=くも膜下出血・脳出血

- 症状
- 突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)。しばしば吐き気、嘔吐、意識障害、けいれんを伴う。
- 危険性
- 緊急性が極めて高い。一刻を争う事態であり、すぐに救急車を要請する必要があります。
長引く後頭部の頭痛、ズキズキした痛み+しびれ=脳腫瘍の可能性

- 症状
- 後頭部の痛みが徐々に悪化。特に起床時に強い痛みが出やすい。吐き気や視覚異常、手足のしびれ、麻痺など、何らかの神経症状を伴う。
- 危険性
- 長引く痛みと神経症状の進行は要注意。MRIでの精密検査が必要です。
首の付け根が痛いときは何科を受診する?

首の付け根が痛い場合、「整形外科と脳神経外科のどちらを受診すればいいの?」と迷う方も少なくありません。
整形外科が向いているケース
- 慢性的な肩こり
- 首を動かしたときだけ痛い
- 神経症状がない
- 外傷後の痛み
脳神経外科を受診した方がよいケース
- 突然の強い頭痛
- 首の付け根から後頭部にかけて激しく痛い
- 片側だけ強く痛む
- めまい・しびれ・ろれつが回らない
- 吐き気を伴う
このような場合は、脳や血管の病気を除外するためにMRI・MRA検査が重要になります。
首の付け根の痛み・後頭部頭痛(ズキズキ)の治し方とセルフケア
「後頭部の頭痛、ズキズキの治し方」を求めている方は、まず原因をはっきりさせることが重要です。 危険な病気が除外された後、以下の「治し方」を実践しましょう。
| 痛みのタイプ | 対処法 | ポイント |
|---|---|---|
| 重い・締め付けられる(筋緊張型) | 温める・ストレッチ | 首や肩をホットタオルで温め、血行促進。長時間同じ姿勢を避ける。 |
| ズキズキ・刺すような痛み(後頭神経痛) | 冷やしすぎない・姿勢の改善 | 首の神経を圧迫しない姿勢を意識。マッサージのしすぎはNG。 |
| 脈打つズキズキ(片頭痛) | 安静・冷却 | 光や音を避け、静かな場所で休む。痛む部分を冷やす。 |
病院での専門的治療とMRI検査の重要性
原因が特定された後、以下のような治療が行われます。
- 筋緊張性頭痛/後頭神経痛: 筋弛緩薬・鎮痛剤・神経ブロック注射
- 片頭痛: トリプタン製剤・CGRP関連薬
- 高血圧性頭痛: 降圧薬での血圧コントロール
MRIで安全を確認することが、治療選択の第一歩です。
当院では当日のMRI検査が可能です。📍 Googleマップで場所を見る
【冬に注意】寒さで悪化する首の付け根・後頭部の痛み
冬の急激な温度変化は、血管に大きな負担をかけ、首の付け根の痛みを伴う危険な頭痛を引き起こす原因となります。特に以下の疾患は冬に発症が増える傾向にあります。
高血圧による後頭部の重い頭痛
- 特徴
- 血圧が急上昇した際に起こる後頭部の重い痛み。動悸・めまいを伴うことも。
- ポイント
- 寒い時期は血管が収縮し、血圧が上がりやすいです。高血圧の持病がある方は、頭痛と合わせて血圧コントロールに注意が必要です。
合わせて読みたい👉 [高血圧で頭痛がするのは危険?危険なサインと脳卒中・認知症を防ぐ方法]
- 寒い時期は血管が収縮し、血圧が上がりやすいです。高血圧の持病がある方は、頭痛と合わせて血圧コントロールに注意が必要です。
くも膜下出血・脳出血(冬場に多発する危険な頭痛)
- 特徴
- 突然の激しい頭痛。寒暖差による血圧変動がリスクを高める。
- ポイント
- 寒暖差による血圧の乱高下は、血管に大きな負担をかけ、くも膜下出血や脳出血のリスクを高めることが分かっています。暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動するなど、急な温度変化に注意しましょう。
冬・寒さ 関連記事:
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・【寒さ・冬】頭痛はなぜ起こる?
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MRI検査を受けるべき「首の付け根・後頭部頭痛」チェックリスト
「様子見」をせず、早期に脳神経外科または頭痛専門外来を受診すべき症状をまとめました。一つでも該当する場合は、すぐに専門医に相談してください。
| 緊急度 | 症状チェックリスト |
|---|---|
| 特急 | 突然、人生で一番の激しい頭痛が起きた(救急車を!) |
| 高 | 「これまでにない」種類の強い後頭部・首の付け根の痛みが出た |
| 高 | 吐き気・嘔吐、めまい、手足のしびれ・麻痺、物が二重に見えるなど神経症状を伴う |
| 中 | 数日〜数週間、痛みが徐々に悪化している |
| 中 | 高血圧や動脈硬化、糖尿病などの持病がある |
| 中 | 痛みで夜中に目が覚める、または数日以上続く後頭部のズキズキが改善しない |

検査に不安を感じる方へ:MRI検査の具体的な流れ
「MRIは時間がかかる?」「音がうるさいと聞いたけれど……」と不安に思う方も多いかもしれません。当院では、患者様が安心して検査を受けられるよう、詳細なガイドをご用意しています。
事前の準備から検査中の過ごし方、結果が出るまでの流れを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▶︎ [MRI検査の流れを完全解説|検査前の準備・当日の手順・注意点]
後頭部の痛みの原因を明確にすることが何より大切
後頭部・首の付け根の痛みは「筋緊張性頭痛」や「後頭神経痛」が多いですが、 中には椎骨動脈解離・くも膜下出血など命に関わる病気も潜んでいます。
特に片側の激しい痛み(左側/右側)は注意。 MRI検査で脳や血管の状態を確認することが、安全への第一歩です。
よくある質問(FAQ):首の付け根の痛みについて
後頭部(首の付け根)のズキズキした痛みは肩こりが原因ですか?
多くは肩こりや姿勢不良(スマホ首)による筋肉の緊張ですが、首の付け根がズキズキ痛む場合は「後頭神経痛」や、稀に血管が裂ける「椎骨動脈解離」の可能性もあります。強い痛みや違和感があれば、自己判断せず受診をお勧めします。
首の付け根の右側(または左側)だけが痛むのはなぜですか?
片側だけの痛みは、後頭神経痛や椎骨動脈解離、あるいは片頭痛に多く見られる特徴です。特に「首の付け根を動かすと片側が激しく痛む」場合は、血管トラブルの除外診断が必要です。
MRIでは何が分かりますか?
動脈解離、動脈瘤、出血、腫瘍、小さな脳梗塞などが検出可能。頭痛原因の特定に最も有効です。
首の付け根が痛いとき、何科を受診すればいいですか?
まずは脳神経外科または頭痛専門外来の受診をお勧めします。首の血管や脳の状態をMRIで詳細に検査できるクリニックであれば、より確実な診断が可能です。
後頭部が痛いだけでなく、吐き気やめまいがする場合は危険ですか?
はい、非常に危険なサインである可能性があります。頭痛に伴う吐き気、めまい、手足のしびれ、視界のダブりなどは、脳出血や脳腫瘍などの脳疾患で見られる典型的な症状です。特に「バットで殴られたような激痛」が突然起きた場合は、迷わず救急車を要請してください。
首の付け根を押すと痛いのはなぜですか?
筋肉の炎症や後頭神経痛で見られることが多い症状です。一方で、首の深い部分の血管の病気でも痛みを感じることがあります。強い痛みや突然始まった痛みの場合は、自己判断せず受診しましょう。
首の付け根が痛くて腕もしびれます。原因は?
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなど首の病気でも起こりますが、脳梗塞など脳の病気でもしびれを伴うことがあります。症状が急に現れた場合は早めの受診をおすすめします。
受診を迷う方へ:あなたの頭痛は緊急ですか?
もし、この記事を読んで「不安」を感じたなら、それは受診すべきサインです。 「大丈夫だろう」ではなく、「原因をはっきりさせよう」という意識で、脳神経外科にご相談ください。 「治し方」は安全が確認されてから──まずはご自身の頭痛が安全かどうかを確認しましょう。
クリニック情報
けやき脳神経リハビリクリニック
院長:林 祥史(・日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医・日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医)
所在地:東京都目黒区下目黒2-14-13下目黒HAPPYビル1~3階(受付2階)
診療科目:脳神経外科・リハビリテーション科・内科
検査設備:MRI、レントゲン、超音波など
公式サイト:https://keyaki-nrc.com/
院長プロフィール
監修:林 祥史 院長
私立灘高校卒/東京大学医学部医学科卒
けやき脳神経リハビリクリニック 院長
資格・所属学会
【資格】 日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医、日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医
【所属学会】 日本脳神経外科学会、日本脳血管内治療学会、日本脳卒中学会、日本リハビリテーション医学会、日本頭痛学会、日本めまい平衡医学会、American Academy of Family Physicians、Cambodian Medical Association