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閉所恐怖症の方へ|MRI検査を乗り切る当院の5つの工夫+1

【画像】MRIを乗り切る

MRI検査が怖い… その気持ち、痛いほど分かります。

「MRIを受けたいけれど、あの狭い筒の中に入るのが怖い…」

「閉所恐怖症だけど、どうしても検査が必要で困っている…」

そんな不安を抱えている方へ、まずお伝えしたいことがあります。

実は、当院の放射線技師も閉所恐怖症です。

私自身、MRIのあの閉ざされた空間に入るのが苦手で、「自分だったらどうしたら少しでも楽に受けられるのか?」を考えながら、日々検査を行っています。

閉所恐怖症の方がMRI検査を乗り切るために 必要なこと・できる工夫 を、患者さんの目線で追求してきました。

その結果、多くの方が「思ったより大丈夫だった」「今までで一番楽に受けられた」とおっしゃっています。

では、実際に検査を受けた方の体験談をもとに、「なぜ安心して受けられたのか?」を詳しくご紹介します。

実際に閉所恐怖症の方が受けた体験談

MRI検査を受ける前は「本当に大丈夫かな…?」と不安になりますよね。

そんな気持ちで来院された方々が、実際にどのように感じたのか、リアルな声をお届けします。

✔「今までで一番ラクに受けられました!」

✔「顔の前のカバーを外してもらい、音楽を聴きながら受けられたので、思ったより平気でした。何より、『狭いの苦手なんですよね?』と共感してくれたのが安心につながりました。」

✔「付き添いがいてくれたから落ち着けました」

✔「過去に一度、MRI検査を途中で断念したことがありますが、すごく安心できました。技師さんも『いつでも声をかけてくださいね』と言ってくれて、緊張が和らぎました。」

✔「閉所恐怖症でも受けられるMRIを探して、ここに辿り着きました。正直、最初は不安でしたが、スタッフの対応が本当に親切で、無理なく検査を受けることができました。わざわざ遠くから来た甲斐がありました!また何かあったら、ここで受けたいと思います!」

このように、閉所恐怖症の方が「思ったより大丈夫だった!」と感じられるのには、しっかりとした理由があります。

なぜ安心して検査を受けられたのか?

当院では、MRIが怖いと感じる方のために、次のような 5つの工夫 を取り入れています。

「狭い空間が怖い」「MRIは無理かも…」と思っていた方が安心できた理由 を、詳しくご紹介します。

当院のMRIの紹介

当院ではCanon社製の『AI技術搭載 1.5テスラMRI』を導入し短時間で高画質な画像を取得できるのが特徴です。

従来では、20~30分程度かかっていた頭部のMRI検査も当院では約10分と大幅に短縮されています。

これにより、MRI検査での『筒の中にいる時間』そのものが短くなり、患者様の負担を軽減しています。特に、閉所が苦手な方にとっても、少しでも楽に検査を受けていただける環境を提供しています。

また、Canon独自の静音設計により、従来のMRI装置に比べて大幅に騒音を低減しました。従来よりも『音が柔らかくなった』『遠くのほうで音がしている感じがする』といった感想も聞かれ、検査中の騒音によるストレス軽減に寄与しています。

MRI検査を乗り切る5つの工夫 +1

1. 事前説明で不安を解消

MRI検査が怖くなる大きな原因の一つに、「何をされるのか分からない」という不安があります。

当院では、検査説明に加えて、事前に装置を実際に見ながら 検査の流れを詳しくご説明することも可能です。

✔ 「このボタンを押せば、すぐに検査を止められますよ」

✔ 「こういう姿勢になりますが、動きたくなったら遠慮なく言ってください」

といった具体的な説明を行い、「分からないまま検査が始まる」ことを防ぎます。

実際に、 「事前に説明を受けたことで安心できた」 という声を多くいただいています。

MRI検査説明
丁寧な検査説明

※お子様のMRI検査前には、実際の検査の様子や音の動画をお見せして、検査への不安を軽減する取り組みを行っています。動画を視聴することで、多くのお子様が検査への恐怖心を克服し、「きっとできる!」という前向きな気持ちで検査に臨み、無事に検査を終えることができています。

2. 付き添いの方と一緒に検査が可能

「一人であの空間に入るのが怖い…」という方のために、ご家族やご友人が付き添える環境 を整えています。

すぐそばに人がいる というだけで、不安はぐっと和らぎます。

実際に、手を繋ぐことで安心して検査を受けられる方も多く、閉所恐怖症の方やお子さんにも大きな効果があります。

検査中の付き添い風景
検査中もそばに付き添いができます

また、ヘッドホンは音楽を聴くためだけでなく、スタッフと患者さんをつなぐ重要なツールです。
• 「これから大きな音がします」
• 「今、検査の半分が終わりました」
• 「あと○分で終わりますよ」

といった細やかな声かけを行い、状況を伝えることで不安を軽減しています。

3. オープンヘッド&音楽を聴きながらリラックス

MRI装置の顔の前にカバーがあると、圧迫感を感じやすくなります。

当院の装置では、顔の前のカバーを外した状態(オープンヘッド)で検査を受けることが可能 です。

さらに、ヘッドホンから音楽を聴きながら受けられる ため、リラックスできます。

実際に、「音楽を聴きながら受けられたことで、思ったより平気だった」という声が多数寄せられています。

オープンヘッドコイルで検査
圧迫感の原因となる前面の機器を外した検査が可能

4. 体を固定せず、リラックスできる工夫

MRI検査では、体が動かないように、ベルトで固定することがあります。しかし、固定されることで「身動きが取れない」という不安が増す方も少なくありません。また、MRIの寝台は高い位置にあるため、安全のために固定するという意味合いもあります。もし不安が強くなり、体勢を変えた際に落ちてしまうリスクがあるからです。

当院では、患者さんとしっかり信頼関係を築いたうえで、ベルトなしでの検査を行うことが可能です。

患者さんには緊急時に押せるブザーを持っていただき、どうしても無理なときはすぐにスタッフが駆けつけるという方法を採用しています。

「ベルトなしで受けられたおかげで、圧迫感が減って安心できた」という方も多くいらっしゃいます。

固定ベルト無しで検査
圧迫感を助長する固定ベルト無しでの検査

5. 必要に応じて抗不安薬の使用も可能

「どうしても不安が強い…」という方には、医師と相談のうえで、気持ちを和らげる抗不安薬を使用 することもできます。 「MRIは無理かも…」と思っていた方も、リラックスした状態で受けられるので安心です。

抗不安薬の使用

+1 技師自身が閉所恐怖症だからこそできる配慮

当院のMRI担当技師が、なぜこれほどまでに「MRIが怖い」という原因に寄り添い、対策を講じるのか。

それは、私自身が閉所恐怖症だからです。私の経験をもとに、どんな方も安心して検査を受けられる環境を作りたいと思っています。

そして、大人から子どもまで誰もが安全に、安心して検査を受けられるように、また、困った時には寄り添えるクリニックを目指して、日々取り組んでいます。

さらに、当院では検査時間が約10分という短い時間での検査を実施しており、不安を軽減し、患者さんの負担を最小限に抑えることができます。

少しでも不安に感じていることがあれば、どうかお気軽にご相談ください。私たちは、皆様がリラックスして検査を受けられるよう全力でサポートします。

MRIの狭い空間が不安な方へ

事前説明で不安を解消(装置を見ながら説明を受けることも可能)

付き添いの方がそばにいることが可能

顔の前のカバーなし&音楽を聴きながら検査できる

体の固定をせず、リラックスして検査を受けられる

必要に応じて抗不安薬の使用も可能

+1 「狭いところが苦手な気持ちがよく分かる」技師が親身に対応

「こうしたらもっと楽かも」「こんな工夫があると安心できるかも」―― 皆さまのご意見が、より良い検査環境につながります。

「こんなふうにしてほしい!」というアイデアや、「この方法が良かった!」というご感想を、ぜひお聞かせください!