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脳神経外科とは?どんな症状で受診すべき?|MRIで安心を

2025.01.17 ブログ
【画像】脳の診察

突然の頭痛手足のしびれめまいは、命に関わる病気のサインかもしれません。脳神経外科では、こうした症状の原因を詳しく調べ、必要に応じてMRI検査を行うことで脳や神経の異常を早期発見します。この記事では、脳神経外科で対応する主な症状や、MRI検査で分かること、さらに早期受診の重要性について救急現場の実例も交えながら解説します。

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目次

1. 脳神経外科とは?気軽に受診できる診療科

ポイント:脳神経外科は、身近な症状から重大な疾患まで幅広く対応する診療科です。

こんにちは、放射線技師の渡邊です。
「脳神経外科」と聞くと、どこか特別な診療科という印象を持つ方もいるかもしれません。
「深刻な病気でなければ受診できないのでは?」と思う方も多いでしょう。

しかし、実際には脳神経外科はもっと身近な診療科です。私はこれまで22年間、大学病院や脳神経外科病院で診療に携わってきました。その中で印象に残っているのは、「頭の疾患を否定してからでないと、他の科で診てもらえない」というケースが多いことです。

例えば、突然の意識消失や手足のしびれ、めまい、頭部外傷など、多くの症状で「脳に問題がないか」をまず確認する必要があります。そのため、結果的に脳神経外科へ搬送されるケースが後を絶ちません。

このブログでは、「重い病気を診る場所」というだけでなく、「気軽に相談できる場所」としての脳神経外科を紹介します。

2. 脳神経外科を受診すべき主な症状

ポイント:以下の症状がある場合は、脳神経外科での早期受診が必要です。

2-1. 突然の頭痛や激しい頭痛

頭痛はよくある症状ですが、以下に当てはまる場合は重大な病気の可能性があります。


• ⚡突然の激しい頭痛
• ⚠️初めて経験する頭痛
• ⌛長引く頭痛で生活に支障

これらの頭痛の裏には、くも膜下出血脳出血といった命に関わる疾患が隠れている可能性があります。早期発見と迅速な対応が重要です。

2-2. めまいやふらつき

耳鼻科で異常が見つからない場合でも、脳や神経に原因があることがあります。


• 🌀突然の強いめまい
• 🧎‍♂️立てないほどのふらつき
• 🤢 吐き気やしびれを伴う

これらの症状の背景には、小脳梗塞、脳幹部の梗塞、延髄外側症候群など、小脳や脳幹の疾患が隠れている可能性があります。

2-3. 手足のしびれや脱力

整形外科の疾患と思われがちですが、脳が原因の場合も多いです。


• 🦶片側のしびれ
• 💪力が入らず物を落とす
• 🏃‍♂️歩行時に足がもつれる

これらの症状は、脳梗塞や脳腫瘍、脊髄疾患が原因となっている可能性があります。特に片側だけの症状は脳疾患を疑う重要なサインです。

2-4. 意識消失やけいれん発作

突然の意識消失やけいれん発作は、脳の異常が原因のことがあります。


• 🧠一時的にでも意識を失った
• 🖐️手足がけいれんする、震える
• 🤷‍♀️記憶が曖昧になる

脳梗塞、脳出血、てんかん、脳腫瘍など、脳の異常が原因で発生している可能性があります。早期の診断と治療が必要です。

2-5. 頭部外傷後の症状

頭を打った際、「痛みがないから大丈夫」と自己判断するのは危険です。


• 💥頭を強くぶつけた後の吐き気や頭痛
• 🧠一時的に意識を失った
• ⌛後から症状が出てきた

これらの症状の背景には、急性硬膜外血腫や慢性硬膜下血腫など、出血性の疾患が隠れている可能性があります。時間が経ってから悪化するケースもあるため、すぐに受診が必要です。


【よくある症状の詳細はコチラ】

実際に芸能人の藤崎奈々子さんも、めまいの症状で脳梗塞と動脈瘤が発見されたことをブログで公開しています。症状が軽くても脳の異常を見逃さない重要性を感じ取ることができます。    

【藤崎奈々子さんの体験談を詳しく読む】

3.🚑救急現場で脳や神経を確認する重要性

救急医療では、「脳や神経に異常がないか」を最優先で確認します。次のような症状がある場合、迅速な検査と治療が命を守る鍵となります。

 要注意症状
• 突然意識を失った
• 手足が急にしびれたり、動かなくなった
• 立てないほどの激しいめまい

現場での対応例:くも膜下出血のケース

ある日、救急搬送されてきた50代の女性が、突然の激しい頭痛に襲われ、意識が薄れていました。その場で行ったMRI検査で「くも膜下出血」を疑い、即座に専門医が対応。もし診断が遅れていたら、命の危機に直面していた可能性があります。

救急の現場では、このように「早期の脳や神経確認」が患者の命を救う大きなポイントとなります。

4. MRIでわかる脳や神経の異常

【画像】MRIかCTか選択

MRI検査では、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳動脈瘤、脳萎縮、多発性硬化症、脳の炎症など、様々な脳の病気や怪我を詳しく調べることができます。特に、脳の血管は造影剤を用いることなく鮮明に映し出すことができます。

しかし、大学病院や大規模施設ではMRI検査をすぐに行うことが難しい場合も多く、実際にはCT検査で対応せざるを得ないケースもあります。医師からも「本当はMRIが撮りたいけど時間的・設備的な制約がある」といった声を何度も耳にしてきました。このような現場を経験する中で、MRIの需要の高さや、その必要性を再認識しています。

【バナー】当日MRI検査

5. 症状が落ち着いていても受診すべき理由

脳神経外科では、症状が落ち着いている場合でも検査を行うことができます。

例えば、

• 「先週まで頭痛があったけれど、今は大丈夫」

• 「しびれが出たり治ったりを繰り返している」

こうした状況でも、脳や神経の異常を早期に発見するために受診する価値があります。MRIなどを使った検査で、症状の有無にかかわらず脳の状態を確認できます。

6. ⏱一刻を争う症状と緊急時の対応

「これは救急車を呼ぶべきか…?」と迷った時は、次の症状に注目してください。いずれも緊急対応が必要な兆候です。

 🚨救急車を呼ぶべき症状
•  突然の激しい頭痛
•  呼びかけに反応せず、意識が覚醒しない
• 突然話せなくなった、ろれつが回らない
• 突然片側の手足が動かなくなる
• 頭を打った後、吐き気や意識障害がある

これらの症状が現れた場合、ためらわず119番を呼びましょう。迅速な対応が命を救う鍵です。

知っておきたい!「FAST」脳卒中の初期症状をチェック! 👉👉👉

脳卒中の兆候を見逃さないために覚えたい「FAST」のチェックポイント。症状に気づいたら、すぐに病院へ!


• F (Face) = 顔
顔にまひがないか、鏡で確認しましょう。片側が下がっていたり、笑顔が歪んでいませんか?
• A (Arm) = 腕
両腕を胸の高さまで上げてみて、片方が落ちてしまう場合は要注意。
• S (Speech) = スピーチ
言葉がうまく出ない、ろれつが回らない場合は、脳卒中のサインかも。
• T (Time) = 時間
症状に気づいたら、発症時刻をメモしてすぐに受診!脳卒中は時間が勝負です。

7. 脳神経外科で健康を守ろう

脳神経外科は、頭や神経に関する不安を解消するための頼れる診療科です。症状が軽くても、「なんとなく不安」と感じたときこそ、早期の受診が大切です。MRIなどの精密検査と専門医の診断を通じて、一人ひとりの健康をサポートします。

 こんな時に相談を
• なんとなく体調が優れない
• 頭痛やしびれが時々ある
• 症状は軽いけど気になる

早期受診で安心!
MRIなどの精密検査や専門医の診断により、重大な病気を早期発見できます。未来の健康を守るために、脳神経外科をもっと身近に活用しましょう。

当院は目黒区を中心に、渋谷や品川エリアからもアクセスしやすい立地にあります。地域密着型の診療で、突然のめまいや頭痛、手足のしびれなど、脳や神経に関わる様々な症状に対応しています。地元の皆様に愛される信頼できるクリニックとして、安心してご相談いただけます。健康に不安を感じた際は、ぜひお気軽にご来院ください。

人生100年時代を迎え、健康な脳と神経を維持することは、よりよい暮らしの土台となります。将来の安心のためにも、脳神経外科を身近な存在として活用し、長く豊かな人生を目指しましょう。