最近むせる…それって年齢のせい?

~「歳だから仕方ない」と思っていませんか?~
最近こんなことはありませんか?
・お茶やお水でよくむせる
・食事中に咳き込むことが増えた
・錠剤が飲みにくくなった
・食事に時間がかかるようになった
・食後に声がガラガラする
・「飲み込みにくいな」と感じることが増えた
そのむせは飲み込みの機能(嚥下機能)が低下しているサインかもしれません。
年齢とともに飲み込む力は低下する?

「最近階段が少しキツくなった」「昔より体力が落ちたな…」
そう感じることはありませんか?
年齢を重ねると、脚や腕の筋力が少しずつ低下するように、飲み込みに必要な筋肉も少しずつ衰えていきます。
飲み込む動作には舌や頬、喉など多くの筋肉が関わっています。
これらの筋肉の働きが弱くなると、食べ物や飲み物をスムーズに飲み込みにくくなり、「むせ」が起こりやすくなります。
また、加齢によって、飲み込みの反射が遅くなったり、唾液の分泌が減ったりすることも、飲み込みに影響を与えます。
しかし、脚の筋力が運動によって維持・改善できるように、飲み込みの機能も適切なリハビリやトレーニングで維持・改善が期待できる場合があります。(文献はこちら)
むせは身体からのサイン
むせるということは
「気管に入りそうだから咳で追い出そう!」という身体の防御反応です。
つまり、むせは悪いものではなく、身体が自分を守ってくれているサインです。
一方で、むせる回数が増えたり、毎日のようにむせが続いたりする場合は「誤嚥(ごえん)」の可能性がありますので、一度、専門家で飲み込みの状態を確認することをおすすめします。
※「誤嚥(ごえん)」とは:本来は食道へ流れるはずの食べ物や飲み物、唾液などが誤って気管に入ってしまうことを言います。
★「むせないから安心」ではありません。
実は、もっと注意したいのが、「むせない誤嚥(不顕性誤嚥(ふけんせいごえん))」です。
飲み物や唾液が気管に入っても咳が出ないため、自分では気づきません。
その結果、知らないうちに誤嚥を繰り返し、誤嚥性肺炎に繋がることがあります。
そのため、「むせない=安全」とは限らないのです。

★むせは加齢だけでなく、以下のような原因でも起こります。
・脳梗塞、脳出血
・パーキンソン病などの神経疾患
・認知症・筋力の低下(サルコペニア)
・お口の乾燥
・歯や入れ歯が合っていない
・首や喉の病気
原因によっても、必要な対応は変わります。
言語聴覚士のリハビリで改善が期待できることも
言語聴覚士は飲み込み(嚥下)のスペシャリストです。
飲み込み(嚥下)の機能に対して、適切な評価を行い、その方に合ったリハビリを専門的に行います。
例えば
・舌や口唇、頬の運動
・飲み込みの練習
・呼吸や咳を強くするトレーニング
・食べる姿勢の調整
・食形態の工夫
・ご家庭でできるセルフケアの指導
など、その方に合った方法を一緒に考えながら進めることで、飲み込みやすさの改善や誤嚥の予防が期待できます。
最後に
「最近むせるようになった」
それは単なる年齢の変化ではなく、飲み込みの機能が低下しているサインかもしれません。
早めに評価を受けることで、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防や、安全に食事を続けることに繋がります。
当院では、言語聴覚士が飲み込みの評価・リハビリを行っています。(外来リハビリのご案内はこちら)
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