【約10分】MRI検査時間の常識が変わる|閉所・負担を軽減する短時間MRI

「MRI検査はどれくらいの時間がかかるのだろう?」
この疑問は、検査を検討される方が抱く最大の不安です。従来のMRI検査時間は20~30分程度が一般的であり、「狭い空間が苦手」「長時間じっとしているのが辛い」といった身体的・精神的な負担の原因となっていました。
しかし、けやき脳神経リハビリクリニックでは、高性能な1.5テスラMRIの技術と、効率的な検査プロトコルを組み合わせることで、MRI検査時間をわずか約10分に短縮しました。
この約10分MRI検査は、単なるスピードアップではなく、患者様の心身の負担を大幅に軽減し、高精度な診断を可能にするための重要な取り組みです。当院が実現した短時間MRIのメリットと、その信頼性の根拠をご紹介します。
当院のMRI検査時間は約10分。
短時間MRIがもたらす4つの具体的メリット
当院が提供する約10分のMRI検査時間は、従来の検査に対する懸念を解消し、患者様にとって計り知れないメリットを生み出します。
- 1. 身体的・精神的な負担の劇的軽減
- 長時間、狭い空間で身動きが取れないことによる、身体的な緊張や精神的な不安を大幅に軽減します。
- 2. MRIが苦手な方も受けやすい環境の提供
- 閉所や大きな音が苦手な方でも、約10分という短い検査時間であれば比較的リラックスして検査に臨むことが可能です。
- 3. お子様の検査がよりスムーズに
- じっとしていることが難しいお子様でも、短時間で検査を終えられるため、再検査のリスクが減り、スムーズな撮影に繋がりやすくなります。
- 4. 忙しい日常生活への影響を最小化
- お仕事の合間や、日々のスケジュールに大きな支障をきたすことなく、MRI検査を受けていただくことが可能です。
MRI検査時間が短くても精度が落ちない理由 -
1.5T装置の活用と体動リスクの低減
「MRI検査時間が短いと、画像の精度が心配…」という懸念は当然です。しかし、当院では高性能な1.5テスラMRI装置を導入し、短時間と高い画像精度の両立を実現しています。
1. 高度な撮像技術(1.5T装置の活用)
当院で使用する1.5テスラMRIは、従来の装置と比較して進歩した撮像技術を有しています。この性能により、約10分という短い検査時間でも、診断に必要な情報を十分に含む、高品質な画像を迅速に取得できます。
2. 体動(体の動き)によるブレの低減
検査時間が短いこと自体が、画像の精度向上に貢献するという重要な側面があります。
検査時間が短ければ、患者様が途中で動いてしまう可能性が低くなります。体動による画像のブレが減少するため、よりクリアで診断に適した画像が得られやすくなります。
約10分での検査は、患者様の負担を減らすだけでなく、MRI画像の質の向上にも直結しているのです。
従来のMRI検査時間が長かった理由とは?
技術革新が解決した課題
なぜ、従来のMRI検査は20分〜30分もの時間を要していたのでしょうか。その背景には、MRIの仕組みと、以前の装置が抱えていた技術的な制約があります。
1. 検査の特性上、必要な信号収集時間
MRIは、強力な磁場と電波を利用して体内の水素原子から信号を収集し、画像を構築します。高精細な画像を得るためには、様々な方向から、複数の「シーケンス(撮影パターン)」で時間をかけて信号を収集する必要がありました。以前の装置では、この収集にかかる時間を短縮すると、そのまま画質の低下に直結していました。
2. 体動による再検査リスク
長時間の検査は、患者様にとって身体的ストレスとなり、わずかな体の動き(体動)を引き起こします。体動による画像のブレが発生した場合、その部分の撮影をやり直す必要があり、結果的に検査時間がさらに延長するという悪循環がありました。
当院が導入した1.5テスラMRIは、これらの制約を克服する高速撮像技術と、精度の高い画像再構成能力を持つことで、検査時間を劇的に短縮しながら、必要な画質を維持することを可能にしています。
診断の質を落とさない「短時間プロトコル」の確立
当院のMRI検査時間が約10分であることは、単に撮影時間を短縮しただけでなく、診断に必要な情報を効率よく、正確に得るための検査プロトコル自体を再設計した結果です。
1. 診断目的に合わせたシーケンスの厳選
脳神経領域において、特に重要度の高い疾患(脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など)の診断に必要なシーケンス(撮像方法)を熟練の技師が厳選し、最も効率的かつ効果的な手順で画像を収集します。不要な時間をかけずに、求められる診断情報に特化しているため、約10分で完了します。
2. 高速化技術の最大限の活用
当院の1.5テスラMRI装置は、信号収集の時間を短縮するための独自のアルゴリズムを搭載しています。これにより、従来と同じ時間でより多くの情報を得る、あるいは同じ情報をより短い時間で得るという「効率化」を実現しています。
けやき脳神経リハビリクリニックにおける
「短時間MRI」の意義
当院は脳神経リハビリにも注力するクリニックとして、「MRI検査時間の短縮」を重要な戦略と位置づけています。
脳神経疾患、特に脳卒中(脳梗塞や脳出血など)の診断において、時間は脳の予後を左右する非常に重要な要素です。発症直後でなくても、検査を先延ばしにすることは早期治療の機会損失につながりかねません。
約10分という短いMRI検査時間は、患者様が心理的なハードルを感じることなく、異常を感じたその日のうちに検査を受けやすくするための環境整備です。これは、脳神経領域の医療を提供する上での当院の責務であり、早期発見・早期介入を可能にするための重要な取り組みです。
約10分MRIだからこそ可能な、
検査前後のきめ細やかな「安心」への配慮
MRI検査時間を短縮することで生まれた時間を、当院では患者様へのきめ細やかなサポートに最大限活用しています。
当院がMRI検査で大切にしている「安心」のための取り組み
- 検査前の丁寧な説明と声かけ
- 検査室への入室前や準備の際に、「リラックスしてくださいね」「何かあればすぐに教えてくださいね」といった温かい声かけを行い、患者様の不安な気持ちに寄り添うことを大切にしています。
- 検査中の細やかな対応
- 閉鎖感が和らぐよう工夫したり、ご希望に応じて音楽をお聞きいただいたりすることが可能です。ヘッドホンを通じた技師からの定期的な声かけも行い、安心感を提供します。
- 検査後のフォローアップ
- 検査が終わった後に「お疲れ様でした」とお声かけするだけでなく、検査中の様子を伺うなど、患者様が最後まで安心できるよう配慮しています。
【FAQ】 MRI検査に関するよくあるご質問
当院の約10分MRI検査に関する、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します。
MRI検査中に体を動かしてしまっても大丈夫ですか?
いいえ、正確な画像を撮るために、検査中はできる限り体を動かさないようにお願いしています。しかし、当院の約10分MRI検査は、従来の検査(20~30分)と比べてじっとしている時間が大幅に短いため、体動による画像のブレのリスクが軽減されています。
検査時の大きな音は、やはりうるさいですか?
MRI検査は、機器の特性上、どうしても大きな機械音が発生します。これらは異常ではなく、検査に必要な音です。当院では、患者様の負担を減らすため、耳栓やヘッドホンをご用意しております。また、検査時間自体が短いため、音に対するストレスも最小限に抑えられます。
閉所が苦手なのですが、対策はありますか?
はい。検査時間が約10分と非常に短いことが最大の対策となります。それでも不安な方には、検査前にスタッフが丁寧にお声がけをし、安心して検査を受けていただけるよう細やかな対応を心がけています。ご不安な点があれば、事前に遠慮なくお申し出ください。
食事制限はありますか?
当院で行う頭部のMRI検査が中心の場合は、基本的に食事の制限はございません。腹部の検査など、特定の検査が必要な場合にのみ制限がある場合がございますので、検査のご予約時にご確認ください。普段服用されているお薬についても、特に制限はございません。
MRI検査時間の短縮がもたらす患者様の大きな安心
今回のブログでは、当院が提供する約10分MRI検査についてご紹介しました。
MRI検査時間を約10分に短縮することは、心身の負担軽減、苦手意識の緩和、そして画像精度の向上という、多くの重要なメリットがあります。
当院の約10分MRI検査のポイント
- 1.5テスラMRIを導入し、検査時間は約10分で完了します。
- 短時間でも、診断に必要な質の高い画像を取得可能です。
- MRIが苦手な方やお子様にも安心して受けていただけます。
- 検査時間の短縮で生まれた時間を、温かい声かけと対応に充てています。
MRI検査時間についてご質問があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。これからも、患者様一人ひとりに寄り添い、「安心して受けられるMRI検査」を提供できるよう努めてまいります。