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MRI検査中は目を開ける?閉じる?|脳MRI・眼の検査で注意すべきポイントと対策

MRI検査中、目は開けていてもいいの?

「MRI検査のとき、目って開けてていいんですか?それとも閉じた方がいいですか?

検査中に目を開けてしまったのですが平気ですか?」

実は、こういったご質問はとても多く寄せられます。

今回は、脳MRI検査や眼の周辺の検査時に特に注意が必要な「目の動き」と画像の関係、そして検査中の不安をやわらげるコツについて、検査をする側の視点からわかりやすく解説していきます。

MRI検査中の目の状態|開けても閉じても大丈夫?実際の注意点とは

目を開けても閉じても検査は可能。ただし「状況によっては注意が必要」

MRI検査では、強力な磁場と電波を使って体の断面画像を撮影します。
そのため、基本的には目を開けていても閉じていても、検査自体には問題ありません

ただし、検査の種類や部位によっては、より鮮明な画像を得るために目の状態に配慮することが必要になります。

脳MRI・眼窩MRIで注意すべき「目の動き」と画像のブレ

脳や眼のMRIでは、わずかな目の動きも影響

特に、脳のMRI検査や眼窩(がんか)と呼ばれる目のまわりを撮影するMRIでは、以下のようなわずかな目の動きでも画像に影響が出る場合があります。

  • まばたきによる動き
  • 無意識の視線移動(目線がキョロキョロ)
  • 瞳の動きによるノイズの混入

このような“目の動き”が原因で画像がブレてしまうケースがあるため、放射線技師から「できるだけ目を閉じて、リラックスしてくださいね」とお声がけすることがあります。これは、より正確な診断につながる、質の高い画像を得るための大切なお願いなのです。

「じっとしているつもり」でも動いてしまう理由

音や閉塞感が無意識の動きに

MRI検査中は、撮影中の大きな音や狭い空間による緊張感から、無意識に目が動いてしまう方が多く見られます。

目のわずかな動きやまばたきが原因で画像に乱れが出ることがあるため、特に脳や眼のように精密な画像が必要な検査では、「目を閉じていただいた方が、より綺麗な画像が撮れる」というわけです。

閉所感・不安感がある方こそ「目を閉じる」ことが効果的

視覚情報を遮断するだけで、不安が軽くなる

MRI装置の中は狭く、閉所恐怖症の方にとっては特に不安を感じやすい空間です。

そんな時、「目を閉じる」というシンプルな行動だけで、
• 周囲の視覚情報が遮断される
• 閉塞感が軽減される
• 不安感がやわらぎ、検査に集中しやすくなる

といった効果があります。実際に多くの方が「目を閉じて落ち着けた」とおっしゃっています。

検査前に知っておきたい!目を閉じることのメリット

目を閉じると、こんなに検査がスムーズに!

MRI検査中に目を閉じることには、以下のような具体的なメリットがあります。

  • まばたきや視線移動の影響を最小限に: これにより、ブレのないクリアな画像が得られやすくなります。
  • 不安や閉所感を和らげる効果: 視覚からの情報を遮断することで、精神的な負担が軽減されます。
  • リラックス効果で体の緊張が取れ、結果的に検査時間も短くなることも: 身体がリラックスすることで、体動による画像の乱れを防ぎ、スムーズな検査につながることがあります。

リラックスして検査を受けていただくことが、質の高い画像を得るための、とても大切な第一歩なのです。

MRI検査中の目の状態は?状況別のおすすめ対応

状況目を閉じた方が良い理由
脳MRIや目の近くの検査目の動きが画像に影響するため
無意識にキョロキョロしてしまうブレを防ぐため
閉所が苦手・不安感がある緊張を和らげるため

安心してMRI検査を受けていただくために

「目を開けていてもいいのか」「閉じていた方がいいのか」——

検査を受ける前は、そういった小さなことでも気になる方は多くいらっしゃいます。

当院では、MRI検査前に患者さんの不安や疑問に丁寧に対応しながら検査を進めています。どんな些細なことでも構いません。お気軽に技師へお声がけください。


検査は、ただ「画像を撮るだけ」の時間ではありません。
私たち放射線技師にとっては、患者さんが安心して検査を受けられるようサポートすることも、大切な仕事のひとつです。

「目を閉じるだけ」で、安心できたり、綺麗な画像につながったりすることがあります。
どうぞリラックスして、検査を受けてくださいね。

放射線技師として、患者さんが安心して、正確な診断につながる検査を受けられるよう、全力でサポートいたします。