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複視のリハビリ

2024.11.17

こんにちは。脳は不思議がいっぱい!といつも思っている、作業療法士の伊藤です。

みなさん、脳の病気で物が二重に見えてしまうことがある、ということをご存じですか?

眼球も筋肉で動いています。眼球には6個の筋肉がついていて、それらの筋肉は3つの神経が動かしています。そして、左右の目の動きのの調整を、脳幹という脳を支える重要な中枢部の神経が行っています。そのため、眼筋、脳神経、脳幹が障害されると物が二重に見える、【複視】が起きるのです。脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤、脳腫瘍、神経疾患、などが原因となります。

同じように、二重に見える症状として【乱視】があります。【乱視】は皆さんも、よく聞く言葉ですよね。【乱視】は、目の屈曲異常の一つで、角膜や水晶体が歪み光の屈曲がずれ、焦点が合わなくなるため、二重に見えてしまいます。

【乱視】は目の屈曲異常の一つのため、眼鏡やコンタクトレンズにより一つに見えるようになりますが、【複視】は目を動かす筋肉と神経の異常が原因なので、眼鏡やコンタクトレンズではよくならないのです((´;ω;`)ウッ…

【複視】はよくならないのか・・・とがっかりしないで下さい!実は、手足のリハビリと同じように、目のリハビリもあるんです。症状や重症度によって効果は違いますが、最近ではリハビリ効果についての報告もあります。

当院でも、複視のリハビリを行っています。あきらめずに、一緒にリハビリにチャレンジしてみましょう!