年始になり、片頭痛(偏頭痛)の悪化、増えています
こんにちは。けやき脳神経リハビリクリニック院長の林でございます。年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は家族で新潟にいき、スキーを楽しんできました。今年は雪の量が多く、道路の凍結は大変ではありますが、雪山は雪の量が多くてとても快適でした。
さてこの年末年始を過ぎ、もともと頭痛持ちの方で、今まで以上に頭痛の頻度が増えたり、程度が悪化している人は多いのではないでしょうか。我々のクリニックにもそのような患者さんが来院されるケースが増えています。
もともとの頭痛が片頭痛(偏頭痛と記載されることもあります)だった場合、悪化する要因は以下のようにいくつか考えられます。
- 気温・気圧の急激な変化
- 生活習慣の乱れ(睡眠・食事)
- ストレス
- 運動不足
- 他の理由での体調不良
東京では特に1月以降、急に寒くなったり、雨が降ったりする天候が続き、気温・気圧の変化が激しくなっています。また年末年始の忘年会・新年会シーズンを経て、食生活の乱れや睡眠不足もあるのではないでしょうか。お勤めの方では今年は正月休みが長かったこともあり、仕事始まりで溜まった仕事のストレスも多く感じている方も多いようです。
また今、コロナウィルスとインフルエンザウィルス(特にA型)が東京では大流行中となっています。風邪やこれらウィルス感染で体調を崩した結果、もともとの片頭痛がさらに悪化してしまうこともあります。
これら様々な悪条件が重なった結果、片頭痛が増悪された方が増えている印象にあります。
対策としては、
- 規則正しい食生活・睡眠リズムの獲得
- 片頭痛予防薬を開始・増強する
- 片頭痛発作薬を開始する
などがあげられます。特に、これまでは片頭痛予防薬を使わなくても大丈夫なぐらいだった方や、ロキソニンなど鎮痛薬でコントロールできていたものの効かなくなってきた方にとっては、片頭痛予防薬や治療薬の開始を検討してもよいかもしれません。
当院では予防薬としては抗CGRP受容体薬である注射タイプのエムガルディ、アジョビ、アイモビーグいずれも注射可能な医療機関ですし、その他内服薬もそれぞれの方にあったものを選んで処方しています。治療薬としてはトリプタン製剤のうち、「レルパックス(エレトリプタン)」を比較的多くの方に処方させていただいていますが、頭痛の正常によっては別のものを処方することもあります。
頭痛のコントロールについてはこちらのページもご参照ください。
是非お気軽におこしくださいませ。
本日からまた3連休が始まりますが、是非乱れた生活を整え、頭痛が収まるようにしていきましょう。