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もしかして認知症?脳萎縮が気になる方へ|MRIとAI(MVISION)で脳の未来を見える化し、早期対策

脳萎縮

目次

  1. 認知症・脳萎縮の不安は早期対策で
  2. 物忘れと認知症・脳萎縮の関係性:初期のサインを見逃さないで
  3. なぜ今、MRIとAI解析で脳の「認知症リスク」「脳萎縮」をチェックすべきなのか?
  4. 脳の「認知症リスク」「脳萎縮」を「見える化」するAI解析「MVISION health」
  5. 【重要メリット】過去のMRI画像でMVISION health解析が可能です(解析費用:自費9,800円)
  6. 【参考】MVISION healthの解析レポートはこんな風に届きます
  7. 検査結果を活かす:当院の「ニューロフィット」で脳を鍛える
  8. 「認知症」「脳萎縮」の不安を抱える方へ|当院のMVISION healthで早めの専門相談を

認知症・脳萎縮の不安は早期対策で

「最近、物忘れが増えた気がするけど、これって年のせい?それとも…」
「将来、認知症になったらどうしよう…」
「脳の萎縮が気になっているけれど、何から始めればいいの?」

そんな漠然とした不安を抱えていませんか?

実は、脳の小さな変化は、今やMRIと最先端のAI解析によって「見える化」できるようになりました。特に、認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)や、さらに症状がほとんどない「未病」の段階で脳の状態を把握することが、未来の「脳の健康」を守る鍵となります。

当院では、あなたの脳の健康状態を詳細に把握するため、MRI検査と、その画像をAIが解析する「MVISION health」という最新技術を導入しています。これらの検査を通じて、まだ自覚症状が少ないうちから脳のわずかな萎縮や変化を捉え、適切な対策を早期に始めるお手伝いをしています。

この記事では、「認知症や脳萎縮」に不安を感じている方や、ご自身の脳の状態をMRIで詳しく知りたいと考えている方に向けて、MRI検査がどのようにあなたの脳を「見える化」し、特に当院のAI解析「MVISION health」がどのような情報を提供してくれるのかを、分かりやすくご説明します。


物忘れと認知症・脳萎縮の関係性:初期のサインを見逃さないで

最近の物忘れは、単なる加齢のせいではないかもしれません。認知症の初期サインや、脳の萎縮が関係している可能性も考えられます。「年のせい」と片付けずに、早めに確認することが大切です。

脳の「未病」とは?将来の認知症への不安を早期に解消

「未病」とは、まだ病気と診断される状態ではないけれど、健康な状態から病気に向かっている途中の変化がある状態を指します。認知症に関して言えば、まだ自覚症状はないものの、将来的な認知機能低下のリスク因子がある状態です。

  • こんな方は「未病」段階でのチェックがおすすめ:
    • 漠然と「将来の認知症が心配」と感じている方
    • ご家族に認知症の方がいて、ご自身の脳の健康が気になる方
    • 高血圧、糖尿病など、生活習慣病があり、脳への影響を懸念している方
    • 具体的な症状はないけれど、加齢に伴う脳の変化を知っておきたい方

この「未病」の段階で脳の状態をチェックし、もし何らかのリスク因子が見つかれば、認知症予防のための生活習慣改善や適切なケアを始めることで、認知機能の低下を予防したり、その進行を遅らせることが期待できます。

軽度認知障害(MCI)とは?認知症一歩手前の重要な段階

「あれ、何だっけ?」「物の置き場所を頻繁に忘れるようになった」

このような「物忘れ」が増え、ご自身やご家族が「いつもと違う」と感じ始めたら、それは軽度認知障害(MCI)のサインかもしれません。

MCI(Mild Cognitive Impairment)は、「正常でもない、認知症でもない、その移行期」を示す症候群です。年齢相応の物忘れよりも少しだけ記憶力や判断力が低下していますが、日常生活に大きな支障はまだ出ていません。

まずは知ることから|「年のせい」と「MCI」の違い

加齢による物忘れ軽度認知障害(MCI)のサイン
忘れる内容体験の一部(例:昨日の夕食のおかず)体験の全体(例:夕食を食べたこと自体)
自覚「忘れた」という自覚がある忘れた自覚がないことが多い
進行あまり進行しない放置すると認知症に移行する可能性がある
日常生活支障はないまだ大きな支障はないが、周囲が変化に気づく

【重要】MCIからの回復と認知症への移行リスク

MCIの重要なポイントは、この段階で適切な対処をすれば、その後の経過が変わる可能性があることです。国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターの「あたまとからだを元気にするMCIハンドブック」によると、MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方で、1年で約16~41%の人は健常な状態になることがわかっています。

そのため、早期から認知症予防の対策を行っていくことが重要であり、適切な認知症予防策を講じることで、**健常な状態への回復や認知症への移行を遅らせることが期待されます。だからこそ、物忘れが気になり始めたら、「年のせい」と諦めずに、MCIの可能性を「見逃さない」**ことが非常に大切なのです。


なぜ今、MRIとAI解析で脳の「認知症リスク」「脳萎縮」をチェックすべきなのか?

ご自身の脳の健康や物忘れ、脳萎縮に不安がある場合、それが単なる加齢によるものなのか、それともMCIや認知症のサインなのかを調べるためには、MRI検査が非常に重要な役割を果たします。

MRI検査でわかる脳の内部情報

MRI検査は、磁力を使って脳の「形」や「状態」を、まるで輪切りにした写真のように詳しく見ることができる画像診断です。痛みもなく、横になっているだけで受けられます。

  • MRI検査でわかること:
    • 脳の「縮み具合」(脳萎縮の程度)
      • 加齢や病気による脳細胞の減少を客観的に評価します。
    • 脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など、認知症以外の脳の病気がないか
      • 物忘れの原因となる可能性のある、別の病変の有無を確認します。

最新のAI技術が「脳の異変」を早期に「見える化」

近年急速に進化しているのが、MRI画像を解析するAI技術です。このAI解析を用いることで、医師の目だけでは見つけにくいごくわずかな脳の萎縮や変化も、客観的な数値や画像で「見える化」できるようになりました。

特に、2024年9月末には、新しいアルツハイマー病治療薬が日本で承認されました。この新しい治療薬は、症状が比較的軽い段階で治療を開始することで、病気の進行を遅らせる効果が期待されています。そのため、MRIとAI解析による早期の脳の状態把握、ひいては認知症の早期発見・早期対策が、これまで以上に重要になっているのです。


脳の「認知症リスク」「脳萎縮」を「見える化」するAI解析「MVISION health」

当院が採用しているAI解析ツールの一つが、MVISION health(エムビジョン ヘルス)です。MVISION healthは、MRIで撮影されたあなたの脳の画像を、人工知能が詳細に解析し、脳全体の「健康度」や「認知症リスク」を客観的に評価する画期的なシステムです。

MVISION healthのAIは、膨大な量の健常脳と病変脳の画像データを学習することで、人間では識別が難しいごくわずかな変化も検出し、高精度な解析を可能にしています。

MVISION healthでわかること:脳の包括的な健康診断

このAI解析は、以下のような点であなたの脳の健康を「見える化」し、認知症や脳萎縮の懸念に対応します。

  • 脳全体の包括的な評価
    • 特定の部位だけでなく、大脳皮質や海馬、脳室など、脳のさまざまな部位の体積を精密に測定します。これにより、脳全体のどこに、どの程度の萎縮や変化があるのかを広範囲にわたって把握できます。
  • 「脳年齢」の表示
    • 解析結果を基に、あなたの脳が一般的な同年代の健康な方と比べて、どのくらい「若い」あるいは「老化が進んでいる」のかを、「脳年齢」として分かりやすく提示します。これにより、ご自身の脳の老化度を直感的に理解することができます。
  • 個別部位の詳細な比較
    • 各脳部位の体積を、年齢や性別が同じ健康な方のデータベースと比較し、平均値からのずれを数値やグラフで示します。これにより、認知症の種類に応じた特徴的な脳萎縮パターンなども、初期段階から詳細に評価可能です。
  • 未病・MCI段階の検出支援
    • まだ自覚症状が少ない**「未病」の段階から、あるいは「軽度認知障害(MCI)」**へと移行しつつあるごくわずかな脳の萎縮や変化を、AIが客観的に捉えることで、早期の認知症予防や介入に繋がる情報を提供します。

MVISION healthは、脳の総合的な健康状態を知るための強力なツールであり、将来の認知症リスク評価や、生活習慣の改善、予防策の検討に大いに役立ちます。

VSRAD解析について(補足)

MVISION healthが脳全体を俯瞰して評価するのに対し、VSRAD(ブイエスラド)は、アルツハイマー型認知症に特に深く関わる「海馬」やその周辺の萎縮に焦点を当てて定量的に評価する解析ソフトです。VSRADは、主にMCIや初期のアルツハイマー型認知症の診断補助として用いられますが、MVISION healthは、より広範囲な脳の健康状態、特に「未病」段階での評価に適していると言えます。

MCI・未病から認知症まで:MRIとAI解析でわかる脳の状態と対策

MVISION healthをはじめとするMRIとAI解析の結果は、あなたの脳の状態と、それが将来の認知症にどう関係するかのイメージをより具体的に示してくれます。

段階主な様子MRIやAI解析(MVISION health)で見られること
未病(健常)自覚症状はほとんどないMVISION healthで、同年代と比べた脳年齢の傾向や、ごくわずかな脳容積の変化(脳萎縮の兆候)が見つかる可能性も
軽度認知障害(MCI)少し物忘れが気になるが日常生活に支障はないMVISION healthで脳全体の萎縮パターンや特定の部位の体積減少が確認できる。必要に応じてVSRADも併用し、海馬の萎縮などが見えることも。
認知症初期明らかな物忘れ、生活にも支障が出始める脳の萎縮がはっきり見られることが多い。MVISION healthで広範囲な萎縮が確認され、認知症のタイプに応じた特徴的な変化も見える。VSRADも併用し、海馬の萎縮などが見えることも。

注:これは一般的な例です。最終的な診断は、これらの画像検査だけでなく、問診、神経心理学的検査などを総合して、医師が慎重に行います。



【重要メリット】過去のMRI画像でMVISION health解析が可能です(解析費用:自費9,800円)

当院で過去にMRI検査を受けられた方は、解析のためだけに新たにMRIを撮り直す必要がありません。その過去の画像データを利用して、後からMVISION health解析を追加で実施することが可能です。

  • 「少し前に脳ドックを受けたけれど、解析を付けなかった」
  • 「先月MRIを撮ったけど、今の脳の状態を解析してみたい」
  • 「新たにMRI検査を受けるのは時間的・身体的に負担が大きい」

このようなお悩みをお持ちの方でも、過去の画像を活用できるため、手軽に、そして身体への負担なく、現在の脳の健康状態や認知症リスクを詳細に評価できます。定期的な脳の健康チェックとしても非常に有効な活用法です。

MVISION health解析は、公的医療保険が適用されない自由診療です。費用は9,800円(税込)です。


【参考】MVISION healthの解析レポートはこんな風に届きます

MRI検査後のMVISION health解析結果は、詳細なレポートとしてお渡しします。このレポートには、あなたの脳の各部位の体積や、「脳年齢」、そして同年代の平均値との比較などが、分かりやすいグラフや画像で示されます。

MVISION レポート

このレポートを見ながら、医師があなたの脳の状態について詳しくご説明し、今後の生活で気を付けるべき点や、必要に応じて次のステップについてアドバイスいたします。客観的なデータに基づいてご自身の脳の健康状態を理解できるため、漠然とした不安の解消にも繋がります。

検査結果を活かす:当院の「ニューロフィット」で脳を鍛える

MRIとAI解析で脳の状態を「見える化」したあと、多くの方が「では、具体的に何をすれば良いの?」と思われるでしょう。当院では、検査結果を踏まえた具体的な対策として、脳と身体を鍛えるフィットネス「ニューロフィット」をご提案しています。

ニューロフィットとは、神経=ニューロ(Neuro)と、健康維持・増進のために行う運動=フィットネス(Fitness)を合わせた造語です。

その名の通り、フィットネスジムで行うような身体的なトレーニングと合わせて、(脳)神経にも良い効果のあるトレーニングを組み合わせて行う、当院独自のプログラムです。

  • 一般のジムとの大きな違いと安心感
    • 脳神経クリニック併設: 一般のフィットネスジムとは異なり、医師の管理のもとで運動に取り組めます。
    • 専門スタッフによるサポート: 理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門スタッフが常駐しており、運動方法について気軽に相談できます。
    • 事前のメディカルチェック: ご参加の前に、医師の診察・検査にて健康面はもちろん、筋力・体力・認知面もチェックさせていただきます。そのため、お一人おひとりの状態に合わせた、安全で効果的なプログラムを実施できます。

健康面に不安のある方でも、安心して脳と身体の健康増進に取り組めるのが、当院の「ニューロフィット」の最大の特長です。

※ニューロフィットは公的医療保険が適用されない自由診療です。プログラム内容や料金の詳細は、お気軽にお問い合わせください。 ※プログラムによる効果の現れ方には個人差があります。


「認知症」「脳萎縮」の不安を抱える方へ|当院のMVISION healthで早めの専門相談を

もし、ご自身の脳の健康状態が気になっていたり、最近の物忘れが「年のせい」だけではないかも?と感じていたり、脳の萎縮について不安があるなら、どうぞそのままにしないでください。

「まだ早いかな?」と思う時期こそ、MRIとAI解析で脳の状態を知る絶好の機会です。特に、症状がほとんどない**「未病」の段階や「軽度認知障害(MCI)」の段階**で脳の状態を把握し、必要な対策を始めることが、認知機能の維持や認知症の進行抑制に繋がる可能性を秘めています。

当院では、あなたの「気になる」にしっかり向き合い、以下のステップで丁寧に調べます:

  • 丁寧な問診(現在の症状や不安、生活習慣などを詳しく伺います)
  • 高精度MRI検査(脳の形や脳萎縮の状態を詳細に調べます)
  • AI解析(MVISION health)とVSRAD解析(見えにくい脳の変化を客観的に評価します)
  • 認知機能検査(記憶力や注意力のチェックを行います)
  • 総合診断とご説明(医師が検査結果と症状を総合し、分かりやすくご説明します)

脳の健康は、日々の生活の質に直結します。認知症や脳萎縮に関するご不安な点があれば、どうぞ遠慮なく当院にご相談ください。

当院のMVISION healthを活用した早めのチェックと対策が、あなたの「脳の健康寿命」を延ばす第一歩になります。