めまいは何科を受診する?症状別の受診先と危険なサインを解説【チェック表あり】

「これって耳?脳?どこに行けばいい?」 「急に視界がぐるぐる回る、今どうすればいい?」
めまいが起きたとき、多くの方がまず迷うのが受診先です。日常生活を根底から揺るがす突然の症状に、不安やパニックを感じている方も少なくありません。
めまいの多くは、三半規管など耳の異常が原因といわれています。しかし一部には、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの重大な病気が隠れていることもあります。
まず、あなたが今どこに行くべきか、判定表で結論をお伝えします。
【結論】めまいは何科?症状で判断する受診先チェック
めまいのタイプや伴う症状によって、受診すべき科は明確に分かれます。ご自身の症状に最も近いものを選んでください。
| めまいのタイプ・症状 | 考えられる原因 | 受診すべき科 |
|---|---|---|
| グルグル回る + 耳鳴り・難聴がある | メニエール病、前庭神経炎、聴神経腫瘍など | 耳鼻咽喉科、脳神経外科 |
| 頭を動かした時だけ数秒〜数十秒回る | 良性発作性頭位めまい症 | 耳鼻咽喉科 |
| 立ち上がった瞬間にクラッとする | 貧血、低血圧、自律神経の乱れ | 内科 |
| 【危険】強い頭痛 + 吐き気 + まっすぐ歩けない | 小脳梗塞、小脳出血 | 脳神経外科(至急) |
| 【危険】ろれつが回らない + 二重に見える | 脳幹梗塞 | 脳神経外科(至急) |
| 徐々に進む難聴 + 片側だけの耳鳴り + ふらつき | 聴神経腫瘍(脳の腫瘍) | 脳神経外科 |
注意: 「歩けない」「ろれつが回らない」「激しい頭痛」を伴う場合は、一刻を争う脳疾患の可能性があります。迷わずすぐに脳神経外科を受診、または救急車を検討してください。
※どの科に行くべきか判断がつかない場合は、重大な脳の病気を先に除外できる医療機関での評価を受けると安心です。
見逃してはいけない「脳が原因のめまい(中枢性めまい)」
耳が原因のめまいが多いのは事実ですが、脳神経外科として見逃してはいけないのが「中枢性めまい」です。
小脳疾患:体の「バランス調整役」のトラブル
小脳は姿勢を制御するコンピューターです。ここに異常が起きると、目が回る感覚が弱くても「足元が全く定まらない(千鳥足)」のが特徴です。
脳幹疾患:神経の「中継地点」のトラブル
非常に小さな脳梗塞であっても、脳幹で起きると「物が二重に見える」「顔や手足のしびれ」「ろれつが回らない」といった症状を伴うめまいを引き起こします。
聴神経腫瘍:ゆっくり忍び寄る「腫瘍」
「耳の症状だから耳鼻科」と考えがちですが、徐々に進行する難聴や片側だけの耳鳴りの裏に、脳の腫瘍が隠れているケースもあります。MRI検査で初めて診断がつくことが多いため、長引く場合は注意が必要です。
当院で行う「めまいの精密検査」
当院(けやき脳神経リハビリクリニック)では、以下の検査を組み合わせて「脳」と「耳」の両面から原因を特定します。
■ MRI検査(1.5テスラ)
小脳・脳幹の微細な病変や、腫瘍の有無を確認します。「脳に異常がない」ことを確認することは、大きな安心につながります。
【関連記事】 MRI検査の流れや所要時間、費用、注意点については、以下のページで詳しく解説しています。 → MRI検査の流れ・注意点はこちら
■ 重心動揺計
直立姿勢での「揺れ」を数値化します。揺れのパターンから、原因が耳(前庭系)か、脳(中枢系)か、あるいは足の感覚にあるのかを推定します。
■ フレンツェル眼鏡(眼振検査)
この眼鏡を装着することで外部からの視覚情報を遮断し、目の動きを拡大して観察することが出来ます。めまい特有の目の動き(眼振)を観察します。肉眼では捉えきれない微細な動きを拡大して観察することで、異常部位を精密に絞り込めます。
「異常なし」と言われためまいが続く場合
検査で「脳に異常はありません」と言われても、ふらつきや不安感が続き、日常生活に支障を感じる方は少なくありません。 画像検査で異常が見つからない場合でも、次のような原因が考えられます。
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
- 前庭機能の低下(バランス機能の回復遅れ)
- 自律神経の乱れや気圧の変化
- 加齢による平衡機能の低下
特に、「雨の日や台風が近づくと頭がフワフワする」といった症状がある方は、気圧の変化による自律神経の乱れが影響しているかもしれません。
【あわせて読みたい:気圧とめまいの関係】
台風や低気圧で起こる「フワフワするめまい」の原因と、自分でできる対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。 ▶ 台風や低気圧で頭がフワフワ…危険なめまい?【原因・症状・対処法を看護師が解説】
「異常なしと言われたが改善しない」「ふらつきが長引いて歩くのが不安」といった場合は、原因の再評価が必要です。当院ではMRIによる再評価に加え、総合的に原因を検討し、適切な治療提案を行っています。
よくある質問(FAQ)
めまいはまず何科を受診すべきですか?
耳鳴りや難聴を伴う場合は耳鼻咽喉科、立ちくらみの場合は内科が一般的です。ただし、強い頭痛や歩行困難がある場合、または受診先に迷う場合は、重大な脳疾患を除外できる医療機関での評価が安心です。
どんな症状があれば脳神経外科を受診すべきですか?
激しい頭痛、ろれつが回らない、物が二重に見える、手足のしびれ、まっすぐ歩けないなどの症状がある場合は、早めの受診が必要です。
高齢者のめまいはどこに相談すればよいですか?
高齢者では脳血管障害のリスクがあるため、脳神経外科での精密検査が有効な場合があります。
検査で異常なしと言われためまいは治りますか?
画像異常がなくても機能低下が原因の場合があります。症状が続く場合は再評価をおすすめします。
めまいは症状に応じた受診先の判断が大切です
めまいの多くは耳の病気が原因ですが、なかには脳の重大な病気が隠れていることもあります。 特に次の症状がある場合は、早めに脳神経外科での評価やMRI検査を受けることをおすすめします。
- まっすぐ歩けない
- ろれつが回らない
- 物が二重に見える
- 手足のしびれ
- これまでにない激しい頭痛
自己判断で放置せず、不安がある場合は専門医にご相談ください。
クリニック情報
けやき脳神経リハビリクリニック
院長:林 祥史(・日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医・日本脳血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医)
所在地:東京都目黒区下目黒2-14-13下目黒HAPPYビル1~3階(受付2階)
診療科目:脳神経外科・リハビリテーション科・内科
検査設備:MRI、レントゲン、超音波など
公式サイト:https://keyaki-nrc.com/