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【脳ドック 東京】おすすめの選び方6選|脳神経外科の放射線技師が“自分で受けるなら”見るポイント!

東京脳ドックおすすめ

脳ドック おすすめは?選び方に迷っているあなたへ

東京で脳ドックを探しているけれど、どの施設を選べばいいのか分からない…。
そんなふうに感じたことはありませんか?

実際、「脳ドック 東京」「脳ドック おすすめ」などで検索すると、都内だけでも150以上の施設がヒットします。
情報が多すぎて、違いや選び方が分かりづらいのが正直なところです。
私は日々MRIを扱う脳神経外科の放射線技師として、もし自分が脳ドックを受けるなら…という視点でリアルなポイントをお伝えします。


この記事では、後悔しない施設選びのポイントを6つご紹介します。初めての方も、より良い施設を探したい方も、ぜひ参考にしてください。
東京での脳ドック選び、ぜひこの記事を参考にしてください。

脳ドックの選び方|人気・おすすめ施設に共通する6つのポイントを技師が解説

1.頭部MRI+MRA、そして頚部MRAは最低条件

脳ドックを選ぶ際、私が最も重視するポイントは、頭部MRIとMRA(血管の検査)に加えて、頚部MRAが含まれているかどうかです。これらが基本的にセットで提供されている施設を選ぶことを強くおすすめします。

東京の脳ドック施設、数多くあるコースのチェックポイント

東京には数多くの脳ドック施設があり、各施設で提供されるコース内容に違いがあります。その中で、特に注目すべきは、頭部MRIとMRA(血管の検査)に加え、頚部MRAが含まれているかどうかです。これらがセットで提供されている施設を選ぶことは、後悔しない選び方の一つです。

脳と首のセット検査が基本の理由

脳神経外科の診療では、「脳と首はセットで診る」という考え方が一般的です。脳梗塞や動脈瘤などの血管トラブルの多くは、脳そのものだけでなく、頚動脈(首の血管)の状態とも深く関係しているからです。そのため、脳ドックで検査を受ける際には、脳だけでなく、頚部の血管の状態も同時に確認することが非常に重要です。

頚部MRAの追加は手間がかからない

実際に検査を行う立場から言うと、頭部MRIとMRAに加えて、頚部MRAを行うことは、それほど時間的な負担を増やすことなく、非常に効率的です。機器や設定にもよりますが、頚部MRAを追加しても、追加の時間は1~2分程度で済みます。


つまり、“頭と首をセットで診る”のがスタンダードな考え方であり、MRAまで含まれていて当たり前と考えています。

MRI+MRA

2.脳ドックMRIは1.5テスラ以上がおすすめ。新しい機器かどうかも重要

脳ドックを選ぶ際、まず大切なのはMRI装置の磁場の強さ。1.5テスラ以上の機器を使っている施設を選ぶことをおすすめします。

1.5~3テスラ(T)などの高磁場装置MRI

高磁場のMRI機器は、より高精度な画像を提供します。しかし、磁場が強ければ必ずしも良い結果をもたらすわけではなく、その機器が「新しい機器かどうか」も重要な要素です。

新しいMRI機器の利点

東京の脳ドック施設では、新型のMRI機器を導入しているところも多く、その性能に大きな差があります。最新型のMRIは、検査時間が短縮されるだけでなく、より高画質な画像を得ることができます。例えば、旧型の機器では20〜30分かかる検査が、新型では10分程度で完了することもあります。

快適さへの配慮

また、最新のMRI機器は、音の静かさ閉塞感を軽減する設計がされています。これにより、検査中のストレスが大きく減少し、特に閉所恐怖症などで不安を感じやすい方にとっては、非常に重要な選択基準となります。

東京の施設での選択肢

東京には高性能なMRI機器を備えた施設が多くありますが、機器が新しいかどうかも、選ぶ際の大切なおすすめポイントです。

3.医師の説明付きかどうかは、目的に応じて選ぶ

初めて脳ドックを受ける方には「医師の説明付き」がおすすめ

初めて脳ドックを受ける方におすすめなのは、医師による説明があるプランです。特に、東京の多くの脳ドック施設では、MRIなどの検査結果を医師が丁寧に解説し、必要に応じてその後の対応や生活習慣のアドバイスをしてくれるプランがあります。これにより、検査結果への理解が深まるだけでなく、将来的な健康管理にも役立つのが大きなメリットです。

複数回受診している方は「結果郵送のみ」も選択肢

一方、すでに過去に何度も脳ドックを受けており、「毎回異常なし」という結果が続いている方であれば、結果のみを郵送で受け取るプランも選択肢になります。

このようなケースでは、医師の詳細な説明を省略しても大きな問題がない場合もあります。

初回説明の重要性

とはいえ、初回は医師の説明を受けておくことを強くおすすめします。
自分の脳の状態をしっかり把握できるだけでなく、安心感や納得感にもつながり、脳ドックへの信頼が深まります。

自分に合ったプラン選びが満足度アップの鍵

検査内容だけでなく、「説明の有無」も含めて自分の目的に合わせて選ぶことで、より満足度の高い脳ドックになります。

4.脳神経外科の専門施設をおすすめする理由

脳ドックを受ける際、特におすすめしたいのが脳神経外科の専門施設です。その理由は、検査の進め方が異なるからです。

専門施設ならではの検査体制

脳神経外科専門施設では、医師と技師が日々緊密に連携しており、検査内容や所見を共有しています。これにより、検査中に必要に応じて画像を追加したり、特に気になる部位に焦点を当てることが一般的です。このような柔軟な対応により、精密かつ的確な検査が実現します。

脳卒中や血管異常の早期発見に強い

脳ドックの目的は、脳腫瘍だけでなく、脳卒中や脳血管の異常といった「予防・早期発見が可能な疾患」のチェックがメインです。

脳神経外科の専門施設には、脳血管に強い医師が在籍していることが多く、リスクが高い異常も見逃しにくいというメリットがあるためにおすすめです。

高精度な診断を求めるなら専門施設を

一般的な検査機関でも脳ドックは可能ですが、診断の精度や対応力に関しては、やはり専門施設が一歩リードしています。

精度の高い診断を希望する方、将来の脳疾患リスクに不安がある方には、脳神経外科専門施設の脳ドックをおすすめします。

東京には選択肢が多いからこそ「専門性」で選ぶ

東京には数多くの脳ドック施設がありますが、だからこそ「専門性の高さ」を判断基準に加えることが重要です。

脳神経外科の専門施設であれば、安心感と検査の納得感、どちらも得られる可能性が高くなります。

5.私自身が閉所恐怖症なので、検査時間の短さは『命』

私は閉所恐怖症で、MRI検査の際にあの狭い筒の中に長時間入っているのが本当に辛いです。そのため、短時間で撮れる機器や、音や振動の少ない設計がされている最新型の装置を選びたいと強く思っています。
また、施設によっては、不安を軽減するためのサポートが充実しているところもあります。こうしたサポートがあると、心の負担がかなり軽減されます。

施設選びの際のチェックポイント~ここも気になる~

施設選びの際に気になる点として、脳ドックの案内ページや説明欄に「閉所恐怖症の方は受けられませんと明記している施設があることです。
これは検査中の中断や延長を避けるための施設側の事情
だと思いますが、受診前にこのように「ふるいにかけられてしまう」表現があると、検査を受ける第一歩を踏み出しにくくなります。

「MRIが苦手だけど検査を受けてみたい」と思っている方にとって、こうした制限が大きなハードルとなります。
そのため、施設が提供するサポートや柔軟な対応があるかどうかを事前に確認することは、サービスの質を見極めるうえで非常に重要なポイントです。

脳ドックのサービスの質が選び方のポイント

日本はMRI装置が多く、脳ドックを比較的手軽に受けられる環境が整っています。

さらに、健康保険組合の補助を利用すれば、自己負担がほとんどないケースもあります。

そうであるならば、閉所恐怖症の方にも平等に検査を受ける機会が提供されるべきだと思っています。

閉所恐怖症はMRI検査の絶対的な禁忌ではありません。
大切なのは、「MRIが苦手だけど検査を受けたい」という方に対して、施設側がどれだけ配慮しているかです。

このような配慮こそ、脳ドックサービスの質を見極める重要な指標になると思います。


自分が閉所恐怖症だからそう思うのだと思われるかもしれませんが、
「MRIが苦手、だけど検査は受けてみたい」という人にとっては、切実な悩みです。
だからこそ、あえてこの点についても触れさせていただきました。

6.脳ドックの価格は?相場と“適正価格”の考え方

特に東京のように選択肢が多い地域では、「どこで受けるべきか」「どれくらいが適正な価格か」で迷う方も多いかもしれません。脳ドックは自由診療のため、施設によって価格設定にばらつきがあります。中でも、頭部MRI・MRAと医師の診察・説明がセットになった基本的な脳ドックのコースであれば、比較的多くの方が受ける検査内容といえるでしょう。
オプションとして、認知機能検査や血液検査、腫瘍マーカーなどが追加される場合は、当然ながら価格も上がっていきます。

MRI+診察というシンプルなコースの場合の価格感

MRI+診察というシンプルな脳ドックの場合、価格はおおよそ2~5万円程度と言ったところでしょうか。もちろん、施設によって差はありますが、自由診療で受ける場合、このあたりの価格帯が一つの目安になるかと思います。ただし、これはあくまで自由診療であり、価格は各施設が独自に設定しているため、かなりがあるのが実情です。

ちなみに、同じMRI検査を保険診療で受けた場合、自己負担3割でおよそ6,000円前後(総額で約2万円)というのが一般的です。ここには医師の診察や説明も含まれています。
もちろん、保険診療では症状や所見がなければ受けられませんので、単純な比較はできませんが、「予防目的だから自由診療で高くなるのは当然」という考え方には、少し疑問を感じる部分もあります。

自由診療でも「適正価格」であることが大切

「予防は高くて当然」と思われがちですが、実際には、脳ドックを受けることが将来的な医療費の削減につながるケースも多々あります。
たとえば、脳動脈瘤を脳ドックで見つけて未然に対応できれば、くも膜下出血による救急搬送や手術、入院、リハビリといった莫大な医療費と社会的損失を防ぐことができます。そう考えると、予防医療の役割は非常に大きく、費用対効果も高いといえるでしょう。
それほど重要な検査にもかかわらず、本来保険診療で2万円ほどで済む内容が、自由診療になると2〜5万円以上になるという現状は、「自由診療だから高くて当然」ではなく、「適正価格」であるかどうかという視点で見直されるべきかもしれません。

無理なく受けられる予防医療へ

私自身は、東京の脳神経外科専門施設で提供されるようなMRI+診察というシンプルな脳ドックであれば、2万円前後が適正価格だと感じています。初めての方には、こうした基本コースから始めるのがおすすめです。(もちろん、それより安く受けられるなら、さらに良いと思います)。
予防医療が「余裕のある人だけの贅沢」になってしまっては、本来の目的を見失ってしまいます。もっと多くの人が無理なく受けられる価格でこそ、予防医療は社会に浸透していくのではないでしょうか。

後悔しない脳ドック選び ― 東京でおすすめ施設を探すためのチェックリスト

東京で脳ドックを探していると、情報の多さに圧倒されることもあると思います。私自身も、もし自分が受けるとしたらどこにするか、真剣に悩むと思います。
だからこそ、今回ご紹介した6つのポイントを押さえておくことで、「なんとなく」ではなく「納得して」選ぶことができるはずです。

✅ 頭部MRI+MRAに加えて頚部MRAが含まれているか
1.5テスラ以上の新しいMRI機器を使っているか
医師の説明が受けられるプランがあるか(初回は特におすすめ)
脳神経外科の専門施設であるかどうか
✅ 閉所恐怖症などに配慮があるか、検査時間が短いか
価格が適正か(目安は2万円前後から)

東京で脳ドックを選ぶなら、「もし自分が受けるなら」という視点で

脳ドックは、早期発見と予防のための大切な検査です。
だからこそ、「自分だったらこの施設を選ぶ」という視点で、この記事を書かせていただきました。
日々、脳神経外科の現場でMRIに関わる立場として、表からは見えにくい部分も含めて「本当に安心できる脳ドックとは何か」をお伝えできればと思っています。
この情報が、これから脳ドックを受けようと考えている方の判断材料のひとつになれば、とても嬉しく思います。