顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺では、「顔が曲がってきた」、「眼が閉じにくい」、「水が口からこぼれる」、「口の動きが悪くなる」など、顔の筋肉が動きづらくなる症状が生じます。
突然、そんな症状が現れたらびっくりしますよね。
しかし、年間人口あたり50人ほど発症するといわれ、2割以上に後遺症が残るといわれています。
顔面神経麻痺の原因は?
朝、起きたら顔が動かない、鏡を見たら顔が曲がっていた、という症状があったら驚きますよね。顔面神経麻痺は、ある日突然、急に生じる場合も多く、びっくりしてしまいます。顔面神経麻痺はなぜ起こるのでしょうか?
脳に原因のある(脳梗塞・脳出血・脳腫瘍・聴神経腫瘍、など)中枢性顔面神経麻痺と、免疫性またはウイルス性(単純ヘルペスや帯状疱疹、など)が原因となる末梢性顔面神経麻痺と、大きく分けて2つ種類があります。
顔面神経麻痺は種類があるの?
末梢性顔面神経麻痺
顔面神経麻痺の9割以上が末梢性顔面神経麻痺といわれており、発症から2週間ほどまでは症状が悪する可能性があり、回復には数週間~数か月要し、特に回復が得られやすいのは3ヶ月といわれています。筋力が弱っていると無理に動かそうとしてしまいがちですが、後遺症が重くなる可能性があるため注意が必要です。
中枢性顔面神経麻痺
脳に原因のある中枢性顔面神経麻痺の場合、手足の麻痺と同様、病気のある脳と反対側の顔面に麻痺が生じます。多くは顔だけではなく、喉の筋肉にも麻痺が生じ、食べ物や水分、唾液などが飲み込みにくくなる場合もあります。
顔面神経麻痺になったらどうする?
まずは、耳鼻咽喉科や脳神経外科に受診をしましょう。原因が何かにより、治療やリハビリ方法が違ってきます。きちんと医療的な診断を受け、正しい治療、正しいリハビリ、を行うことが大切です。
顔面神経麻痺のリハビリ
顔面神経麻痺になり症状が進むと、顔の筋肉(顔面表情筋)が動かないので固まってしまいます。筋肉が硬くなってしまうと、顔の動きはなかなか回復しません。筋肉がこわばる前に、正しいリハビリが必要となります。
正しいリハビリ方法は?
患者さんの中には、顔の筋肉を動かそうとして、低周波や鍼などによる電気刺激などに頼ってしまう方もいます。顔面神経麻痺の場合、症状や時期に応じたリハビリが必要になります。顔面神経麻痺の場合、顔面の筋肉を無理に動かすと、かえって後遺症が重くなることがあります。
リハビリはどこでできる?
言語聴覚士(ST)が、顔面神経麻痺の原因や、症状や時期に応じたリハビリを行います。当院でも、言語聴覚士による顔面神経麻痺のリハビリを、外来にて行っています。
ご自身で行える方法を、症状を評価しながら、時期に合わせた適切なリハビリ方法を一緒に行います。毎日行うことが大切なため、自宅で行えるように、ご自身でも簡単に行える方法をお伝えしています。

まとめ
当院では、言語聴覚士(ST)による顔面神経麻痺のリハビリを行っています。専門的に指導を行い、顔面のこわばりやひきつれの回復につなげていきます。プライバシーに配慮した個室にて、女性スタッフが行っています。毎日鏡を見るたびに気になってしまうようでしたら、一度、一緒に行ってみませんか。