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脳神経外科とは?突然の頭痛・めまい・しびれは脳のサイン?MRIによる早期発見の重要性

【画像】脳の診察

突然の激しい頭痛、耳鼻科では異常なしと言われたのに続くめまい、そして片側の手足のしびれや脱力…。「もしかして、大きな病気?」と不安を感じていませんか?
これらの症状は、脳や神経に潜む重大な病気のサインかもしれません。脳神経外科は、こうした症状の原因を専門的に詳しく調べ、最新のMRI検査を駆使して、脳や神経の異常を早期に発見し、命に関わる病気からあなたを守るための大切な診療科です。
私はこれまで22年間、大学病院や脳神経外科専門病院で放射線技師として診療に携わってきました。その中で、多くの患者さんの「一刻を争う現場」に立ち会い、脳の異変を早期に発見することの重要性を痛感しています。
この記事では、「脳神経外科ってどんな時に行くの?」「私の症状は大丈夫?」といったあなたの疑問にお答えしながら、脳神経外科で対応する主な症状、MRI検査で何がわかるのか、そして何よりも「早期受診がいかにあなたの未来を守るか」を、具体的な現場の実例も交えながら分かりやすく解説します。

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目次
  1. 脳神経外科ってどんな診療科?「特別な場所」から「身近な相談窓口」へ
  2. 「これってヤバい?」脳神経外科を受診すべき5つの危険な症状とは
    • 突然の激しい頭痛:命に関わる「くも膜下出血」のサインかも?
    • めまいやふらつき:耳鼻科で異常なしでも要注意!脳の病気が隠れている可能性
    • 手足のしびれや脱力:「まさか脳梗塞?」片側だけの症状に要注意
    • 意識消失やけいれん発作:てんかんや脳腫瘍の可能性も
    • 頭部外傷後の症状:時間差で命の危険が迫ることも
  3. 救急現場の最前線で見た!脳や神経の「早期確認」がいかに命を救うか
  4. MRIでわかる脳の異変と「安心」の理由
  5. 「症状が落ち着いたから大丈夫」は危険!早期受診の本当の理由
  6. 「今すぐ救急車を呼ぶべき?」緊急時に知っておくべきこと
  7. 脳神経外科をもっと身近に!あなたの健康と未来を守るために

1. 脳神経外科ってどんな診療科?「特別な場所」から「身近な相談窓口」へ

【ポイント:脳神経外科は、あなたの身近な不安から重大な疾患まで幅広く対応する診療科です。】

脳神経外科」と聞くと、「重い病気しか診てもらえないのでは?」「どこか特別な診療科なのでは?」と感じる方も多いかもしれません。しかし、実際の脳神経外科は、皆さんが想像するよりもずっと身近な存在です。
私はこれまで、大学病院や脳神経外科専門病院で22年間、数えきれないほどの患者さんと向き合ってきました。その中で強く感じたのは、「頭の疾患を否定してからでないと、他の診療科では治療が進まない」というケースが非常に多いことです。
例えば、突然意識を失った、手足がしびれて動かせない、激しいめまいが止まらない…これらの症状は、まず「脳に問題がないか」を最優先で確認する必要があります。そのため、多くの患者さんが結果的に脳神経外科へと搬送されてきます。
このブログでは、脳神経外科を「重い病気を診る場所」というだけでなく、「ちょっとした頭の不安や、いつもと違う体のサインを気軽に相談できる場所」としてご紹介します。あなたの「なんとなく不安」を解消し、重篤な疾患を未然に防ぐためにも、ぜひ脳神経外科を身近に活用してください。

2.「これってヤバい?」脳神経外科を受診すべき5つの危険な症状とは

【ポイント:以下の症状が一つでも当てはまる場合は、脳神経外科での早期受診が必要です。】
「いつもの頭痛かな?」「寝違えただけ?」と自己判断してしまいがちな症状の裏に、実は命に関わる重大な病気が隠れていることがあります。特に以下のような症状がある場合は、迷わず脳神経外科を受診してください。

2-1. 突然の激しい頭痛:命に関わる「くも膜下出血」のサインかも?

頭痛は誰もが経験する症状ですが、次のような特徴がある場合は「危険な頭痛」の可能性が高いです。

⚡突然、これまでに経験したことのないような激しい頭痛(「バットで殴られたような」と表現されることもあります)

⚠️初めて経験する種類の頭痛

⌛長引く頭痛で、日常生活に支障が出ている

🤢吐き気や意識の朦朧を伴う

これらの頭痛の裏には、くも膜下出血や脳出血といった、一刻を争う命に関わる疾患が潜んでいる可能性があります。早期発見と迅速な対応が、あなたの命を守る鍵となります。

2-2. めまいやふらつき:耳鼻科で異常なしでも要注意!脳の病気が隠れている可能性

めまいは耳鼻科の症状と思われがちですが、耳に異常が見つからない場合、脳や神経に原因があることも少なくありません。

🌀突然の強いめまいで、ぐるぐると視界が回る

🧎‍♂️立てないほどのふらつきや、まっすぐ歩けない

🤢吐き気や手足のしびれを伴う

これらの症状は、小脳梗塞、脳幹部梗塞、延髄外側症候群(脳幹の病気)など、平衡感覚を司る小脳や脳幹部の疾患が背景にある可能性があります。特に、しびれや脱力を伴うめまいは要注意です。

2-3.手足のしびれや脱力:「まさか脳梗塞?」片側だけの症状に要注意

「しびれは肩こりやヘルニアかな?」と整形外科の疾患と思われがちですが、脳が原因の場合も非常に多いです。

🦶片側の手足だけがしびれる、感覚がおかしい

💪急に力が入らなくなり、物を落としてしまう

🏃‍♂️歩行時に片方の足がもつれる、つまずきやすい

😵ろれつが回らない、言葉が出にくい

これらの症状は、脳梗塞、脳腫瘍、脊髄疾患などが原因となっている可能性があります。特に、体の片側にだけ症状が現れる場合は、脳の疾患を強く疑う重要なサインです。

2-4. 意識消失やけいれん発作:てんかんや脳腫瘍の可能性も

突然、意識を失ったり、体がけいれんしたりする発作は、脳の異常が直接的な原因である可能性が高いです。

🧠一時的にでも意識を失った(数秒でも)

🖐️手足がけいれんする、震える

🤷‍♀️発作の後、記憶が曖昧になる

脳梗塞、脳出血、てんかん、脳腫瘍など、脳の異常が原因で発生している可能性があります。早期の診断と治療が、その後の生活の質を大きく左右します。

2-5. 頭部外傷後の症状:時間差で命の危険が迫ることも

頭を強くぶつけた際、「痛みがないから大丈夫」と自己判断するのは大変危険です。

💥頭を強くぶつけた後、吐き気や激しい頭痛がある

🧠一時的に意識を失った

⌛ぶつけた直後は平気でも、数時間~数日後に症状が出てきた(意識障害、手足の麻痺など)

これらの症状の背景には、急性硬膜外血腫慢性硬膜下血腫といった、脳の中や脳を覆う膜の下で出血が起こっている疾患が隠れている可能性があります。特に慢性硬膜下血腫は、受傷から数週間~数ヶ月経ってから症状が現れることもあり、時間差で悪化するケースも多いため、すぐに受診が必要です。


【よくある症状の詳細はコチラ】

実際に、芸能人の藤崎奈々子さんも、一見すると「気のせいかな?」と思うようなめまいの症状から、脳梗塞と脳動脈瘤が発見されたことをブログで公開されています。
「まさか私が脳の病気に?」…彼女もきっと、そう思ったことでしょう。しかし、めまいという小さなサインを見逃さず、すぐに専門医を受診したことで、早期に病気が発見され、適切な治療につながりました。症状が軽くても、脳の異常を見逃さないことの重要性を、改めて感じ取ることができます。

【藤崎奈々子さんの体験談を詳しく読む】

3.救急現場の最前線で見た!脳や神経の「早期確認」がいかに命を救うか

「これは救急車を呼ぶべきか…?」と迷うような状況で、私たちが最も優先して確認するのが「脳や神経に異常がないか」です。救急医療の現場では、脳や神経の異常が疑われる場合、迅速な検査と治療が、患者さんの命を守る鍵となります。

特に要注意の緊急症状

  • 突然意識を失い、呼びかけに反応しない
  • 手足が急にしびれたり、全く動かなくなった
  • 立てないほどの激しいめまいや、ろれつが回らない

現場での対応例:くも膜下出血のケース

ある日、救急搬送されてきた50代の女性が、突然の激しい頭痛に襲われ、意識が薄れていました。その場で行ったMRI検査で「くも膜下出血」を疑い、即座に専門医が対応。もし診断が遅れていたら、命の危機に直面していた可能性があります。

救急の現場では、このように「早期の脳や神経確認」が患者の命を救う大きなポイントとなります。

4. MRIでわかる脳や神経の異常

【画像】MRIかCTか選択

MRI検査は、脳神経外科における精密検査の要です。脳の非常に細かい部分まで鮮明に映し出すことができるため、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳動脈瘤(脳の血管の膨らみ)、脳萎縮、多発性硬化症、脳の炎症など、様々な脳の病気や怪我を早期に、そして詳しく調べることができます。
特にMRIは、造影剤を用いることなく脳の血管を鮮明に映し出すことができるため、血管の異常(脳動脈瘤など)を発見するのに非常に優れています。これは、将来の脳出血のリスクを早期に把握し、予防的な治療へとつなげられる点で大きなメリットです。
しかし、大学病院や大規模施設では、MRI検査をすぐに受けられるとは限りません。実際には、時間的・設備的な制約からCT検査で対応せざるを得ないケースも多く、現場の医師からも「本当はMRIが撮りたいけど…」という声を何度も耳にしてきました。
当院では、このMRIの重要性を深く認識しており、「当日MRI検査」も可能な体制を整えています。「気になる症状があるのに、いつまでも検査できない」といった患者さんの不安を解消し、迅速な診断で「安心」を提供することに力を入れています。

【バナー】当日MRI検査

5. 「症状が落ち着いたから大丈夫」は危険!早期受診の本当の理由

「先週まで頭痛があったけれど、今は大丈夫になった」

「しびれが出たり治ったりを繰り返しているから、様子を見よう」

…そう考えていませんか?症状が一時的に落ち着いたとしても、それは病気が治ったことを意味するわけではありません。
脳神経外科では、たとえ症状が落ち着いている場合でも、精密な検査を行うことで、隠れた異常や将来のリスクを早期に発見することができます。
例えば、脳動脈瘤は、破裂するまで無症状であることがほとんどです。しかし、破裂すれば命に関わる「くも膜下出血」を引き起こします。症状がない段階でMRI検査を受け、脳動脈瘤が見つかれば、破裂する前に適切な対処(手術や経過観察)を行うことで、命を守ることができます。
症状の有無にかかわらず、脳の状態を定期的にチェックすることは、人生100年時代を健康に過ごす上で非常に重要です。「なんとなく不安」と感じた時こそ、脳神経外科を訪れ、MRIなどの精密検査であなたの脳の健康状態を確認する価値があるのです。

6. 「今すぐ救急車を呼ぶべき?」緊急時に知っておくべきこと

「これは救急車を呼ぶべきか…?」と迷った時は、次の症状に注目してください。いずれも緊急対応が必要な兆候です。

 🚨救急車を呼ぶべき症状
• 突然の激しい頭痛(「今までに経験したことのない頭痛」)
• 呼びかけに反応せず、意識が覚醒しない
• 突然話せなくなった、ろれつが回らない、言葉が出てこない
• 突然、片側の手足が全く動かなくなる、力が入らない
• 頭を打った後、吐き気や意識障害がある、いつもと様子が違う

これらの症状が現れた場合、迷うことなく119番を呼びましょう。迅速な対応が、脳卒中などから命を救う鍵となります。

知っておきたい!「FAST」脳卒中の初期症状をチェック! 👉👉👉

脳卒中の兆候を見逃さないために覚えたい「FAST」のチェックポイント。症状に気づいたら、すぐに病院へ!


• F (Face) = 顔
顔にまひがないか、鏡で確認しましょう。片側が下がっていたり、笑顔が歪んでいませんか?
• A (Arm) = 腕
両腕を胸の高さまで上げてみて、片方が落ちてしまう場合は要注意。
• S (Speech) = スピーチ
言葉がうまく出ない、ろれつが回らない場合は、脳卒中のサインかも。
• T (Time) = 時間
症状に気づいたら、発症時刻をメモしてすぐに受診!脳卒中は時間が勝負です。

7. 脳神経外科をもっと身近に!あなたの健康と未来を守るために

脳神経外科は、頭や神経に関するあらゆる不安を解消し、あなたの健康と未来を守るための頼れる診療科です。「なんとなく体調が優れない」「頭痛やしびれが時々ある」「症状は軽いけど気になる」といった、どんな些細な不安でも、どうぞお気軽にご相談ください。

 こんな時にこそ、脳神経外科へご相談ください

  • 「頭のことがなんとなく心配」
  • 時々起こる頭痛やめまい、手足のしびれが気になる
  • 健康診断で脳の異常を指摘された
  • 家族に脳の病気がある人がいる

早期受診で、安心と未来を手に入れましょう!
MRIなどの精密検査と専門医の診断を通じて、重大な病気を早期に発見できる可能性が高まります。早期発見・早期治療は、あなたの未来の健康と生活の質を大きく左右します。
人生100年時代を迎え、健康な脳と神経を維持することは、より豊かな暮らしの土台となります。将来の安心のためにも、脳神経外科を「もしもの時」だけでなく、「普段の健康管理」のパートナーとして、もっと身近に活用しましょう。

【画像】クリニック周辺MAP

当院は目黒区を中心に、渋谷や品川エリアからもアクセスしやすい立地にあります。地域密着型の診療で、突然のめまいや頭痛、手足のしびれなど、脳や神経に関わる様々な症状に対応しています。地元の皆様に愛される信頼できるクリニックとして、安心してご相談いただけます。健康に不安を感じた際は、ぜひお気軽にご来院ください。