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「親指に宿る未来へのチカラ」

2024.11.21

普段何気なく使っている親指︎

親指の痛みに伴うレントゲン撮影、意外と多いんです。👍
実はこの小さな指が、人類の進化と文明の発展に欠かせない役割を果たしているそうなんです。

人間は、「母指対立」簡単に言うと、親指と他の指の指先をくっつける動作ができます。この動作ができるからこそ、私たち人間は手先がとても器用でなんです。この構造があるからこそ、物をしっかりと握ることができ、つまむという繊細な操作が可能になります。他の霊長類では、親指は枝をつかむ程度の動きしかできませんが、私たち人間は親指の機能によって道具を自在に使いこなし、複雑な作業を行えるようになりました。

例えば、赤ちゃんが最初に物をつかもうとする姿を見ていると、親指の大切さに気づかされます。初めはうまく握ることができない赤ちゃんも、成長とともに親指を使いこなせるようになり、やがて道具を操作できるようになります。この過程は、人類が進化の過程で獲得してきた能力を再現しているかのようです。

この「母指対立」という動作は、文明の基盤を作ったと言っても過言ではない気がします。石器や土器の発明、そして現代のスマートフォンの操作に至るまで、私たちの手先の器用さを支えているのは親指のおかげです。

日常生活で何気なくスマホを操作するその瞬間にも、実は人類の進化の歴史が刻まれています。親指が作り上げた未来の中で、私たちは生きているのです。

親指の存在に、少しだけ神秘を感じてみませんか?

放射線技師 渡邊