【勉強会開催報告】東京ボバース勉強会 成人部門を開催しました!

ー 歩行のための姿勢制御(Postural Control for Locomotion)を実技中心で学ぶ ー
2026年2月1日 けやき脳神経リハビリクリニックを会場に、東京ボバース勉強会 成人部門を開催しました
今回のテーマは 「Postural Control for Locomotion(歩行のための姿勢制御)」
歩行に必要な姿勢制御を、講義だけでなく実技を通して体感的に学ぶ時間となりました
歩行と姿勢制御はなぜ重要なのか?
歩行は「足を前に出す動き」だけで成立しているわけではありません

実際にはいくつかの決まった局面(フェーズ)の繰り返しで成り立っています
これを『歩行周期』と呼びます
両脚支持期(Double stance phase)
歩行周期において、左右両方の足が同時に地面についている期間を指します
歩行周期の中で、体重を一方の足からもう一方の足へ移し替えるための重要な局面です
体重を次の足へ受け渡しする場面でもあります
バランスが不安定な方ほど、両脚支持期の時間が長くなる傾向があります
単脚支持期(Single stance phase)
歩いている最中の多くの時間は、どちらか一方の足だけで体を支えています
もう一方の足は前に振り出されている
体幹や股関節・膝・足首の協調した働きが必要であり、バランス能力が大きく関わります
そのため、歩行練習だけでなく、姿勢制御(Postural control)に着目したリハビリがとても重要になります
脳卒中(脳梗塞・脳出血)による片麻痺・パーキンソン病などの神経疾患では、この姿勢制御が低下しやすく、「歩けるけれど不安定」「すぐ疲れる」「転びやすい」といった問題につながります
足がつまづきやすくなった
患者さんから「最近、足がつまづきやすくなりました」というお話をよく伺います
このとき、「足が十分に上がっていないからですね」と説明されることもありますが、
実はそれだけが原因とは限りません
歩行中、片方の足を前に振り出しているとき、反対側の足は体を支える役割をしています
この支えている側の足(支持脚)がしっかり体を支えられないと
体幹や骨盤、股関節の位置が崩れ、体が傾くといったことが起こります
その結果、振り出している側の足が十分に振り出せず、「足が上がらない」「つまづく」という形で表れてしまうのです
今回の勉強会では、「Postural Control for Locomotion(歩行のための姿勢制御)」に着目して、実技中心に学びを深めました
講師紹介
【 保苅 吉秀 先生 】

実技中心だからこそ、臨床につながる気づきが得られる
今回の勉強会では、
- 姿勢制御をどのように観察するか
- どのポイントに介入するか
- それを歩行へどうつなげるか
実技を通して丁寧に確認しました

けやき脳神経リハビリクリニックでは、
神経科学・運動科学に基づいたリハビリと、臨床推論を重視した評価・治療を大切にしています
こうした勉強会で得た知見を日々の臨床、患者さん一人ひとりに還元していきます
今後も臨床に直結する学びの場を開催していきます
ご興味のある医療・リハビリ専門職の方は、ぜひご参加ください