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【活動報告】外来リハビリにおける理学療法の実施指導を行っています(ボバース法)

当院では脳卒中・頭部外傷やパーキンソン病などで麻痺、歩行障害を来してしまった患者様に対して「生活期リハビリテーション」を提供できるよう、「神経リハビリ」のサービスを提供しています。

脳卒中や頭部外傷など、脳障害後に起こる手足の麻痺やしびれといった障害に対して、リハビリテーションはとても有用な方法です。神経の可塑性を意識し、現状の障害の適切な評価、および状態に応じた正しいアプローチ、および家庭での指導を行うことで、これまで歩けなかった患者さんがまた歩けるようになったり、細かい手の動きが苦手だった患者さんがきれいな字を書けるようになったりするのを、院長の私も医師として沢山みてきました。

一方、リハビリテーションで良くなる場合もあれば、思ったほど改善が得られない場合もあるのも事実で、それは理学療法士・作業療法士や言語聴覚士といった「セラピストの力量」に左右されるというのも実感として非常に大きいところです。

脳障害のリハビリは患者様それぞれの状態を適切に評価し、それに応じた介入が重要となります。「この場所の脳梗塞だからこのやり方」という画一化はできず、一例一例、筋肉や骨格など解剖の知識、脳画像などの知識を総合し、それぞれの患者様の状況を適切に評価したうえで、正しいアプローチを行う必要があります。

この評価や介入方法を系統立てたコンセプトとしてまとめたものが「ボバース法」というやり方があります。1940年にイギリスで生まれた伝統ある学問ですが、今でも日本のみならず諸外国で重要視されており、当院の理学療法士スタッフはボバース法を学び、実践にあたってもらっています。

2025年11月より、ボバース法のインストラクターである大槻暁先生に、月2回当院にお越しいただき、ボバース法の指導を行っていただくことになりました。大槻先生は普段はRehabilitation S.Studio にて自費リハビリを提供されている先生ですが、日本で数少ないボバース法のインストラクターをされていらっしゃいます。主に外来リハビリの場で、実際の患者様を施術しながら、患者様への指導とあわせて当院スタッフへ指導いただいております。

外部の理学療法士の方で見学になりたい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。また、患者様でも実施指導に協力いただける方は大歓迎ですので、お声掛けいただけましたら幸いです。